• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

CD109を応用した口腔扁平上皮癌早期発見のための新規診断マーカーの探究

研究課題

研究課題/領域番号 21890103
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 外科系歯学
研究機関名古屋大学

研究代表者

萩原 純孝  名古屋大学, 医学部附属病院, その他 (40547551)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2010年度: 1,235千円 (直接経費: 950千円、間接経費: 285千円)
2009年度: 1,365千円 (直接経費: 1,050千円、間接経費: 315千円)
キーワードCD109 / TGF-βシグナル / 細胞増殖 / 扁平上皮癌
研究概要

1.CD109高発現株の樹立とその形質についての検討
FLAG付加型ヒトCD109遺伝子をHEK293細胞に導入して高発現株をコントロール株とともに樹立した。細胞増殖能をWST-1法にて評価したところ細胞増殖はCD109高発現293細胞において有意に亢進していた。浸潤能については再現性もって有意な相違を示すことができなかった。
2.CD109相互作用タンパク質の同定
樹立したCD109高発現株から細胞溶解液を精製し、抗FLAG抗体を用いた免疫沈降法を行った。免疫沈降産物をアクリルアミドゲル電気泳動で分離後、銀染色を行ったところ80kDa以上の高分子領域に共沈タンパク質と思われる複数のバンドを確認した。トリプシン消化法でLC/MS質量分析を行ったが有力なペプチドを同定することができなかった。肺扁平上皮癌細胞株SK-MES-1で同様の実験を行ったところTGF-β前駆タンパクであるLTBP-1が同定された。
3.CD109高発現が及ぼす遺伝子発現変化の検討
293-CD109高発現株およびコントロール株からメッセンジャーRNAを抽出した。当初は同検体をDNAマイクロアレイ解析へ外注予定であったが、金銭的な理由から来年度へ先送りすることとした。
4.シグナル伝達変化の検討
樹立したCD109高発現株およびコントロール株をTGF-β1で刺激し、下流分子Smadのリン酸化をウェスタンブロッティングで評価したところ、CD109の高発現がSmadのリン酸化を有意に減弱させ、さらに下流のP21の産生誘導まで抑制していることが分かった。細胞増殖が亢進することを裏付ける結果が得られた。同様にEGFの刺激実験を行ったが、下流分子(AKT/MAPK)のシグナルに明らかな変化は認められなかった。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010 2009

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Processing of CD109 by furin and its role in the regulation of TGF-β signaling2010

    • 著者名/発表者名
      S Hagiwara, Y Murakumo, S Mii, T Shigetomi, N Yamamoto, H Furue, M Ueda, M Takahashi
    • 雑誌名

      Oncogene(ADVANCE ONLINE PUBLICATION) January 25

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり
  • [学会発表] 口腔癌におけるCD109の発現と生物学的機能の解析2009

    • 著者名/発表者名
      萩原純孝
    • 学会等名
      日本口腔外科学会総会・学術大会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      2009-10-09
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi