研究概要 |
キラルカルバニオンの立体化学的安定性の評価法の確立を目的として研究を行った結果,種々のキラルカルバニオンを分子内反応である[2,3]-Wittig転位反応で捕捉し,得られる転位成績体の不斉収率に基づき,キラルカルバニオンの立体化学的安定性を評価する,という新規方法論を開発することに成功した.本法により,従来困難であった共役性電子求引性置換基に隣接するキラルカルバニオンの立体化学的安定性の比較が可能となった.また,種々の溶媒や添加剤を用いて反応を行うことで,キラルカルバニオンの立体化学的安定性に対する溶媒及び添加剤の効果についても検討した
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