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アルコール依存症者の飲酒欲求につながる感情体験の分析

研究課題

研究課題/領域番号 21890189
研究種目

研究活動スタート支援

配分区分補助金
研究分野 地域・老年看護学
研究機関九州大学

研究代表者

木原 深雪  九州大学, 大学院・医学研究院, 助教 (70515080)

研究期間 (年度) 2009 – 2010
研究課題ステータス 完了 (2010年度)
配分額 *注記
2,002千円 (直接経費: 1,540千円、間接経費: 462千円)
2010年度: 1,131千円 (直接経費: 870千円、間接経費: 261千円)
2009年度: 871千円 (直接経費: 670千円、間接経費: 201千円)
キーワードアルコール依存症 / 看護 / 飲酒欲求 / 感情 / 内省 / KJ 法 / KJ法
研究概要

アルコールの過剰摂取は、アルコール依存症はもとよりアルコール性肝硬変をはじめ様々な生活習慣病の引き金にもなるうえ、酒気帯び運転などの社会的問題にもつながるが、決定的な打開策に乏しく、古くて新しい問題である。アルコール依存症者の回復の基本は想像以上の困難を伴う断酒である。一般にアルコール依存症者は、自らが依存症であることを認めにくい上、たとえ周囲のサポートによって医療の場に現れても、気分の落ち込み、焦燥感、ストレスによって関与する人々に攻撃的態度を示しやすく、看護職は当事者に対して陰性感情をもちやすく看護介入しづらい。そこで本研究においては、アルコール依存症者が示す感情に焦点をあて、アルコール依存症者の飲酒欲求につながる感情体験を明らかにし、分析を行うことによってアルコール依存症者への新たな看護介入への示唆を得ることを目的とした。研究参加者は、アルコール依存症者のための自助組織に通いながら断酒を継続し、本研究の参加基準を満たし、研究参加に同意した36名の男性である。参加者に半構造化面接を行い逐語禄を作成し、累積KJ 法によりデータを段階的に質的に分析した。その結果、アルコール依存症者は自分だけの主観的世界にこだわり、否定と肯定、反発と受容、甘えと行動が反転しながら循環し、葛藤し続けていた。何等かの個別の目標をたてて自分だけの主観的世界から飛び出し、客観的視点を得ながら体験を重ねる必要性が示唆された。飲酒を「やめたい」、「やめられない」といった自我意識を払拭できるほどの動機づけを得られるような環境を整えることが示唆された。

報告書

(3件)
  • 2010 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて 2011 2010

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] アルコール依存症者の飲酒欲求につながる感情体験の分析―断酒を継続しているアルコール依存症者の感情体験に焦点を当ててー2011

    • 著者名/発表者名
      木原深雪,長谷川雅美
    • 学会等名
      第21回日本精神保健看護学会学術集会
    • 関連する報告書
      2010 研究成果報告書
  • [学会発表] アルコール依存症者の飲酒欲求につながる感情体験の分析2010

    • 著者名/発表者名
      木原深雪
    • 学会等名
      KJ法学会
    • 発表場所
      東京工業大学
    • 年月日
      2010-11-20
    • 関連する報告書
      2010 実績報告書
  • [学会発表] アルコール依存症者の飲酒欲求につながる感情体験の分析2010

    • 著者名/発表者名
      木原深雪
    • 学会等名
      第33回KJ法学会・川喜田二郎先生追悼記念大会講演大会
    • 関連する報告書
      2010 研究成果報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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