研究課題/領域番号 |
21890192
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
脳神経外科学
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
鎌田 健作 長崎大学, 神経病態制御外科学, 助教 (30549655)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2010年度: 1,235千円 (直接経費: 950千円、間接経費: 285千円)
2009年度: 1,365千円 (直接経費: 1,050千円、間接経費: 315千円)
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キーワード | マイクロRNA / 神経膠腫 / 脳腫瘍 / 薬剤耐性 |
研究概要 |
神経膠芽腫の標準治療薬であるテモゾロマイド(TMZ)において、腫瘍再発や薬剤耐性については十分に明らかになっていない。ここではマイクロRNA(miRNA)が腫瘍の薬剤耐性の獲得に関与するという仮説のもと、以下の結果を得た。 U251MGをはじめとする数種類の神経膠芽腫細胞株にTMZを負荷し、薬剤耐性株を樹立した。Methylation specific PCR法にてTMZ耐性に関与するMGMT promotorのmethylation statusも検討した。Microarrayにて耐性獲得前後のmiRNA発現profileを比較したところmiR-195、miR455-3p、miR-10a^*がup-regulateされていた。これらのmiRNAを特異的にknock-downするLocked Nucleic Acid (LNA)を組み込んだanti-sense LNA-DNA oligonucleotide をデザインし標的miRNAのknock downによる効果を検討したところ、U251MGおよびその耐性株に、TMZ負荷と併せて、殺細胞効果を確認した。また、樹立した耐性株のMGMT methylation statusに変化を認めなかった。これらの結果よりTMZ耐性克服の新たな分子標的として上記miRNAが重要な役割を果す可能性が示唆された。
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