研究概要 |
先駆的に人員配置システムを導入しているフィンランドでは、RAFAERA Systemが導入されていた。独自の患者分類法、看護師数の算出方法と看護師が主観的に測定した適切な看護業務量の数値の3点によって人員配置システムを構築していた。国内では、看護必要度の精度を上げること、間接ケア業務の増加による再業務量調査が課題となっていた。さらに、急性期病院での人員配置システムモデルの概念構築をすることにおいては、病棟特性別で1か月間、曜日ごとの看護必要度A,Bの平均点の経過、看護力ポイントの推移に対する傾向を確認した。診療科別を超えた適正水準を決定することは、今後の課題となったが、DPCコードによって看護必要度の経過がパターン化され、予測できる人員配置システムが構築される可能性が示唆された。
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