研究課題/領域番号 |
21890217
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研究種目 |
研究活動スタート支援
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
地域・老年看護学
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研究機関 | 金沢大学 (2010) 静岡県立大学 (2009) |
研究代表者 |
繁田 佳映 金沢大学, 健康増進科学センター, 助教 (50514618)
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研究期間 (年度) |
2009 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
2,366千円 (直接経費: 1,820千円、間接経費: 546千円)
2010年度: 1,001千円 (直接経費: 770千円、間接経費: 231千円)
2009年度: 1,365千円 (直接経費: 1,050千円、間接経費: 315千円)
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キーワード | Incontinence-associated dermatitis / 浸軟 / 失禁 / 高齢者 / Incontinence Associated Dermatitis / 皮膚障害 / リスクアセスメント / TEWL / 真皮水分量 |
研究概要 |
本研究は、浸軟皮膚の生理機能および色調・形態的特徴を明らかにし、浸軟皮膚がIncontinence-associated dermatitis(以下IAD)のリスク状態として妥当であるか、またその色や形態の特徴は何かについて検討した。その結果、浸軟皮膚は非浸軟皮膚と比較し、皮膚表面の角層の水分量だけでなく、深層である真皮層の水分量も有意に高いことが明らかとなった。加えて、浸軟皮膚は経皮水分蒸散量(TEWL)や皮膚pHも非浸軟皮膚と比較し有意に高く、皮膚バリア機能が低下していることが示唆された。以上の結果より、排泄物による浸軟皮膚は深刻な状態であるといえ、IADのリスク状態として可能性が高いことが明らかとなった。排泄物による浸軟の色調および形態的特徴に関しては、発赤の程度が抽出された。視覚的な判別が難しい浸軟皮膚の特徴が定量化されることにより、IADのリスク状態である浸軟の判別が容易になると期待できる。
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