研究概要 |
βアドレナリン受容体-リガンド複合体の活性部位を特定するため,β受容体内のアミノ酸残基とリガンド化合物との相互作用について,フラグメント密度汎関数理論(FDFT)を用いて解析した.β1,β2,β3サブタイプの同位のASPにおいて,作動薬/拮抗薬との非常に強い引力的な相互作用がみられた.同位のSERにおいては,作動薬と引力的な相互作用がみられたのに対し,拮抗薬との相互作用はほとんどみられなかった.さらに,このSER と作動薬の相互作用エネルギーには,EC50 値との対応があった.したがって,β受容体の主な結合部位と作用部位は,それぞれ同位のASPとSERであることが明らかとなった.
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