摂食機能の発達支援として口腔内食物残留を呈する子どもへの介入の必要性を検討するため、特別支援学校児童の摂食の実態を調査した。児童数974名中、食事中・後の口腔内に食物残留を認める者(対象児)は103名(10.6%)であった。対象児の男女比は1.6:1、対象児1名に教員1,2名が関わり給食の摂食介助を行っていた。含嗽が不可能な者は約8割、歯磨きで口腔内残渣物を除去するケースは多かった。口腔内の食物残留は送り込みの障害や齲歯・歯肉炎の罹患を高めるため、口腔内食物残留の減少を目標とした発達支援は必要と思われる。
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