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森林環境教育における構成主義的学習指導に適する教材開発

研究課題

研究課題/領域番号 21906016
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教育学・教育社会学
研究機関奈良県立吉野高等学校

研究代表者

杉本 恵司  奈良県立吉野高等学校, 教員

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
400千円 (直接経費: 400千円)
2009年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
キーワード森林環境教育 / 構成主義的学習指導 / 教材開発
研究概要

研究目的 森林のもつ多様な機能を幅広く学習できる教材は甚少である。そこで、本研究は特用林産物(山菜類・きのこ等)が人々の生活に密着している例を多く取り入れ、生徒自らの体験と照合して学習できるデジタル教材を開発する。また、里山地域の小・中学校向けの教材として、広葉樹林帯と針葉樹林帯での生物多様性を比較する教材もあわせて開発する。
研究成果
(1)デジタル教材 Excelを利用し、特用林産物を学習できるをデジタル教材を作成した。学習対象とした特用林産物は、山菜類・きのこ・薬用植物・生活利用物の4品目で、生徒自らの操作で学習でき、CDディスク1枚に収納したデジタル教材となった。その教材を活用した実践授業を11月4日に、勤務校の科目「森林科学」において行った。授業の前後でアンケートにより生徒の特用林産物に関する意識を調査した。その結果、生徒が知る特用林産物の平均個数と、利用例の平均個数がともに授業後に増えた。また、複数の生徒から「特用林産物は、国産・無農薬なので安心して食べられる」の感想があり、今後「食育」の視点から本教材の活用が期待できた。一方、学習概念の構成要素を対象とした因子分析は、今回のデータが十分でなく課題を残した。
(2)生物多様性教材 4月から5ヶ月間、広葉樹林帯と針葉樹林帯において、ピットホールトラップを設置し、甲虫類・節足動物類等の種と数を調査した。その結果、広葉樹林帯の方が捕獲生物の種類も数も多かった。その原因は、広葉樹林帯では光が内部にまで届いて明るく草本層の発達があるが、針葉樹では草本層の発達がないことに因ると考察された。次に、土性調査により最大容水量を比較した結果、広葉樹林帯の方がその値が大きかった。その原因は、植物の草本層の発達が土性の腐食層の形成に大きく影響したことに因ると考察された。そして、これらの成果をCD1枚に格納した教材に仕上げた。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 子どもの栽培経験がその後の食に関する意識に及ぼす影響について-高知県南国市における地産地消型学校給食の取組を通して-2010

    • 著者名/発表者名
      増尾慶裕・杉本恵司・土屋英男
    • 雑誌名

      高知大学教育実践研究 第24号

      ページ: 81-86

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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