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図画工作科における鑑賞能力の評価方法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21907001
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 教科教育学Ⅰ(文科系)
研究機関広島大学

研究代表者

天野 紳一  広島大学, 附属東雲小学校, 教諭

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
390千円 (直接経費: 390千円)
2009年度: 390千円 (直接経費: 390千円)
キーワード鑑賞教育 / ルーブリック / アート・ゲーム
研究概要

小学校における鑑賞学習の評価に焦点を当て,Michael J.Parsonsの示した絵画鑑賞における美的体験の認知上の発達段階を拠り所としながら,題材のねらいに応じた複数の評価項目を組み合わせて個々の鑑賞の深まりや傾向を総合的に見取るレーダーチャート型ルーブリックの開発をめざした研究計画を立てた。しかしながら,本年度は小学校入門期の第1学年図画工作科の担当となったため,まず美術鑑賞の入り口としての基礎的な鑑賞経験を充実させる必要があった。そこで,年齢を問わず美術鑑賞に親しむための方法として,アート・ゲームを取り入れた次のような題材開発に着手した。
(1)「妖精に会いに」…パズル化した4枚の絵画を完成させる活動を通した鑑賞学習(前期)
(2)「どんな仲間かな?」…自作のアート・カードを用いたグルーピングを通した鑑賞学習(後期)
本研究の主たる目的であるレーダーチャート型ルーブリックを活用した評価については,文章による表現に制限のある低学年児童の実態に鑑み,授業の模様を記録したVTRからピックアップした発言をもとに行った。その結果,Parsonsの発達段階(5段階)における3~4段階へとシフトする学級全体の傾向を見取ることができた。これらの経験をもとに学年末に行ったオーソドックスな対話形式によるピカソ鑑賞では,初めて鑑賞文を書かせてみたが,その表記内容を前2題材と同様のルーブリックに照らして検証した結果,2~3段階にとどまった。ここで,改めてアート・ゲームを取り入れた鑑賞学習の有効性を実感するに至った。
以上,本年度取り組んだレーダーチャート型ルーブリックに関する研究は,新たなテーマの構築,さらにそれに基づく授業改善への手がかりを得るにあたって大きな成果があった。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 低学年から始める鑑賞学習-第1学年『ようせいにあいに』の実践から-2010

    • 著者名/発表者名
      天野紳一
    • 雑誌名

      教育研究 初等教育 第2号(掲載決定印刷中)

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2020-05-15  

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