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通常学級に在籍する肢体不自由のある子どもの音楽科教育支援について

研究課題

研究課題/領域番号 21910005
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 特別支援教育
研究機関筑波大学

研究代表者

金子 幸恵  筑波大学, 附属桐が丘特別支援学校, 教諭

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
360千円 (直接経費: 360千円)
2009年度: 360千円 (直接経費: 360千円)
キーワード肢体不自由のある子ども / 音楽科教育 / 教育支援
研究概要

○研究目的
本研究は,筆者の肢体不自由特別支援学校での音楽科教育の教育実践と指導経験を活かし,地域の通常学級に在籍する肢体不自由のある児童への音楽教育支援を通して,特別支援教育システムの構築を図ることを目的とした研究である。
○研究方法
施設併設学級に在学する児童は,肢体に不自由を持ちながらも,地域の通常学級に在籍していた場合が多い。そこで,本研究の方法は,児童が当校在籍中に実態把握を行い,児童が音楽を学習する上での困難さとその背景要因を整理し,運動動作のみの困難性から捉えた手立てではなく,認知特性を踏まえた手立てや配慮を行い,その有効性を検討した。そして,入院期間終了とともに児童を前籍校に戻す際,通常学級においてもその障害特性を踏まえた音楽教育を受けることができるように,音楽科教諭,担任教諭や支援員に対して効果的な指導方法や使いやすい教材教具等を引き継いだ。
○研究成果
通常学級に在籍する肢体不自由のある児童が,音楽を学ぶ上で最も困難さを感じていることは,リコーダー奏法についてであった。リコーダーの音を出すには,運指と呼吸コントロールの正確性が求められる。しかし,肢体不自由のある児童にとってそれらは困難である場合が多い。そこで,ボタンで空気穴の開閉ができる片手リコーダーの使用を試みた。また,片手リコーダーの運指は通常のリコーダーとはかなり異なっていたり,児童一人ひとりの手の運動機能もまちまちであったりするため,それぞれの児童の認知特性や運動機能に配慮した運指表を作成した。その結果,運動機能の問題で出すことのできなかった音が吹けたり,運指表を確認しながら吹ける音を増やしたりなど,苦手意識の強かったリコーダーの練習に自ら進んで取り組む姿が見られるようになった。そして,音楽会等の行事にも積極的に参加することができるようになった。
なお,本研究の成果は次年度以降,学会等で発表することとする。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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