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新規高機能めっき膜の断面構造TEM観察試料作成法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 21923010
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 工学Ⅳ(材料・生物工学系)
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

程内 和範  長岡技術科学大学, 物質・材料系, 技術専門職員

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
560千円 (直接経費: 560千円)
2009年度: 560千円 (直接経費: 560千円)
キーワード断面試料 / めっき膜 / 透過電子顕微鏡
研究概要

【研究目的】本研究では、所属研究室で開発中の新規めっき膜をターゲットとし、イオンミリング法による断面試料作成を行い、新規めっき膜に適した断面構造TEM観察試料作成法を検討した。
【研究方法】Arイオンミリングには、GATAN製Model 691 PIPSを使用した。Arイオンミリングに供する前に、(1)2枚のめっき膜を接着剤で基板ごと貼り合わせ、(2)Si等の補強剤に挟んで補強、さらに(3)打ち抜き、(4)埋め込み、(5)切断、(6)研磨、(7)ディンプル加工といった複雑な前処理工程が必要である。本研究ではこの一般的な方法に適宜改良を加え、オーダーメイドの作成プロセスで断面試料を作製した。
【研究成果】1.ポリイミド(PI)上に形成された新規無電解めっき膜の断面試料作製では、工程全体を見直した。TEM観察メッシュ(3mmφ)に貼り付け可能な1×3mmに切り出すことで、3mmφへの打ち抜き、埋め込みを省略した。幅1mm以下では割れ、剥れが見られた。研磨は、80μm前後まで行った。ディンプル加工は、りん青銅刃で20μm程度まで薄くし、フェルト刃により更に薄く仕上げた。試料は可能な限り薄くする事が望ましいが、ディンプル加工による過剰な薄膜化で、試料薄膜領域の破壊、剥離等が起きた。イオンミリングは、電圧5~6keV、電流20~25μA、ビーム角度3~5度で行い、穴が開く直前、電圧、ビーム角度を調節して仕上げた。現在までにPI/めっき膜界面付近に、密着性向上に結びつく微細な凹凸のある断面構造写真が得られた。
2.Cu基板上に形成されたナノダイヤモンド(ND)含有Ni-P新規無電解めっき膜の断面試料作製では、めっき膜の貼り合わせ、イオンミリング工程を、前項試料と同様の処理を行ったが、りん青銅刃を用いたディンプル加工が困難であった。これは、含有NDが優れた潤滑性、硬度を示すためと考えられる。そこで全てフェルト刃を用いたディンプル加工を行った。作製した断面試料によるTEM観察で、めっき膜部分に5nm程度の微粒子の分散がみられる断面構造写真が得られた。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] 新規高機能めっき膜の断面構造TEM観察試料作成法の開発2010

    • 著者名/発表者名
      程内和範
    • 雑誌名

      生理学・生物学技研報 (印刷中)

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [学会発表] 新規高機能めっき膜の断面構造TEM観察試料作成法の開発2010

    • 著者名/発表者名
      程内和範
    • 学会等名
      第32回生理学技術研究会(第6回奨励研究採択シンポジウム)
    • 発表場所
      自然科学研究機構岡崎コンフェレンスセンター(岡崎)
    • 年月日
      2010-02-19
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2020-05-15  

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