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省エネ型液薄膜式酸素供給ポンプによる二酸化炭素固定化技術に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21924015
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 工学Ⅴ(その他工学)
研究機関独立行政法人国立高等専門学校機構

研究代表者

原田 利男  独立行政法人国立高等専門学校機構, 技術室, 技術職員

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
550千円 (直接経費: 550千円)
2009年度: 550千円 (直接経費: 550千円)
キーワード省エネ型液薄膜式酸素供給ポンプ / 二酸化炭素固定 / 植物プランクトン
研究概要

1.研究目的
これまでに、(1)省エネ型液薄膜式酸素供給ポンプは湖底に酸素を容易に供給でき貧酸素状態を好気化し、(2)閉鎖性用水路において植物プランクトンが大量発生したにもかかわらず生態系の存在が確認されたことを報告した。本研究で開発したポンプは、機械的拡散が生じない流動特性を備え、空気と同時に二酸化炭素が供給でき植物プランクトンの大量培養が可能である。先ごろ、湖沼の水環境を悪化させるアオコからバイオ燃料が高効率に抽出できたと報じられたが、温室効果ガスの削減や、燃料生産者としての植物プランクトンの培養に必要な二酸化炭素固定化技術の開発が急務である。
2.実験方法
自然環境条件を同等にするため液薄膜式ポンプを組み込んだ2基(試験側、対照側)の培養水槽(容積約200L,1.8×0.7×0.15m)で比較実験を行った。(ポンプの送水流量は34L/min.、1循環するのに約6分、流速は0.01m/sec.)栄養塩類は大塚ハウス肥料1号と2号を混合してバッチ方式で行なった。植物プランクトンはアオコとクロレラを採用し、光学顕微鏡観察、SS、クロロフィルa、栄養塩類、IC、pH、ECついて考察した。
3.実験結果および考察
(1).液薄膜式曝気の効果:試験側を液薄膜式ポンプ(35W)で、対照側をエアーポンプ(35W)曝気とマグネットポンプ(61W)で循環とした結果、増殖速度(試験側のECの減少とSS、クロロフィルaの増加)に明確な差が認められた。
(2).栄養塩類の影響:アオコ培養では、培養液のECが0.27S/m付近でTN、TPの急激な減少を伴い大きく増殖したが、クロレラは0.1S/m以上ではほとんど増殖しなかった。
(3).二酸化炭素送入効果:二酸化炭素の送入(0.1L/min.)により、藻類の立ち上がりが早く鮮やかな緑色を呈しクロロフィルaが増加した。培養液中に残留IC(無機炭素)のわずかな痕跡が2基ともに常時存在していたことから、送入した二酸化炭素のほとんどが藻類の増殖に使われたと思われる。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] h型気体溶解装置による過飽和溶存気体濃度の変化2009

    • 著者名/発表者名
      大木協
    • 学会等名
      土木学会(中国支部)
    • 発表場所
      広島工業大学
    • 年月日
      2009-05-30
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2020-05-15  

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