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雑草管理方法の違いによる圃場環境の差異が"巨峰'の果実品質に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 21925012
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 農学・水産学
研究機関京都大学

研究代表者

岸田 史生  京都大学, 大学院・農学研究科附属農場, 技術職員

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
220千円 (直接経費: 220千円)
2009年度: 220千円 (直接経費: 220千円)
キーワード巨峰 / 果実品質 / 清耕栽培
研究概要

(緒言)ブドウの市場評価は,着色の良否が重要である.しかし,本学農場のある高槻では夏季の気温,特に夜温が高く昼夜温の日較差が小さいため,'巨峰'等,着色系ブドウ品種の着色が悪い.本農場ではこれまで草生栽培でブドウ栽培を行ってきたが,これに代えて清耕栽培を行った方が日中の気温は上がりやすく,夜間の気温は下がりやすくなり,昼夜温の日較差が大きくなって着色に有利に働くのではないかと考えた.さらに,土壌表面が露出している清耕区は草生区に比べて土壌が乾燥しやすく,水分ストレスが加わることで着色に有利に働くのではないかと考えた.
(材料および方法)2009年4月18日より,高槻農場で草生栽培区と清耕栽培区の2区を設け,両区内でそれぞれ栽培している8年生の'巨峰','高墨','ダークリッジ'を供試した.両区の日最高気温,日最低気温,日平均気温,気温日較差,地下20cmのpF値について,開花期(5月下旬)から収穫期(8月下旬)まで調査した.8月27日にすべての品種を収穫し,果房重,果粒数,果皮色,糖度,果粒重,果粒縦径,果粒横径を調査した.
(結果および考察)ブドウの着色に重要な着色開始期から着色旺盛期の圃場環境は実験のねらいに反し草生区の方が最低気温,気温日較差とも着色に有利な条件になったが,カラーチャート値は'巨峰','ダークリッジ'においては清耕区の方が有意に高い値となった.したがって,その原因を明らかにすることはできなかったが,清耕栽培は高槻のような西南暖地の気温条件下でも'巨峰','ダークリッジ'の着色不良の改善に有効な栽培方法である可能性が示唆された.しかし,果粒重はいずれの品種も清耕区で低い値となっており,特に,'ダークリッジ'ではその差が1.5gとやや大きく,この点については改善する必要がある.

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 雑草管理方法の違いによる圃場環境の差異が'巨峰'等ブドウ3品種の果実品質に及ぼす影響2010

    • 著者名/発表者名
      岸田 史生
    • 雑誌名

      京都大学大学院農学研究科フィールド教育センター技術職員研究集会報告書 第12回

      ページ: 42-47

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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