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フェンタニルの肝臓中CYP代謝阻害による薬物間相互作用の予測に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21926013
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅰ
研究機関金沢大学

研究代表者

原 祐輔  金沢大学, 附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
590千円 (直接経費: 590千円)
2009年度: 590千円 (直接経費: 590千円)
キーワードフェンタニル / 相互作用
研究概要

フェンタニルは近年,癌性疼痛治療に多く用いられている医療用麻薬である.しかしその治療濃度範囲は狭く(血中濃度:0.6ng/mL-3ng/mL),2ng/mL以上で有害反応が発生すると報告されている.臨床においてもフェンタニルパッチと比較的弱いCYP3A4阻害作用を有するフルコナゾールとの併用により呼吸不全で死亡した症例が報告されている.本研究では,フェンタニルとの薬物間相互作用予測の基礎情報を得るためにフェンタニルと併用される可能性の高い薬剤を選出し,ヒト肝ミクロソームを用いて,フェンタニル代謝反応に対する阻害効果を定量的に予測することを目的とした.阻害薬にはフェンタニルと臨床上,高頻度に併用されるアセトアミノフェンとジクロフェナクを選出した。フェンタニルとその主要代謝物であるノルフェンタニルは,HPLC法をも用いて,カラムWaters Spherisorb 5.0μm CN-RP 4.6mmx250mm Column,移動相0.01M KH_2PO_4(pH=2.8):アセトニトリル=80:20,流速1.4mL/min,カラム温度25℃,UV波長195nmとすることで分析可能となった.フェンタニル酸化的脱アルキル化酵素活性値は,Km=ll7μM,Vmax=3.86 nmol norfentanyl formed/min/P450であった.代謝反応実験による各薬物のフェンタニルに対する阻害効果は,アセトアミノフェンとジクロフェナクでは,IC_<50>=3.82mM,IC_<50>=0.189mMであった.各薬剤の血中濃度は,0.13mM,2.8μMであり,この2薬物に関してはフェンタニルとの相互作用発現の可能性は低いことが示唆された.

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2009 その他

すべて 学会発表 (1件) 備考 (1件)

  • [学会発表] 薬剤師による除痛率調査から得られた課題と当院の取り組み2009

    • 著者名/発表者名
      高橋佳子, 原祐輔, 高林真紀子, 崔吉道, 宮本謙一, 山田圭輔, 武川治水, 丸谷晃子
    • 学会等名
      緩和医療薬学会
    • 発表場所
      神奈川県
    • 年月日
      2009-10-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
  • [備考] 金沢大学附属病院薬剤部HP

    • URL

      http://web.hosp.kanazawa-u.ac.jp/bu/yaku/.jyosei.html

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2020-05-15  

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