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テイコプラニンの初期負荷投与設計の完全実施に向けた取り組み

研究課題

研究課題/領域番号 21928004
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅲ
研究機関岐阜大学

研究代表者

今西 義紀  岐阜大学, 医学部附属病院, 薬剤師

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
600千円 (直接経費: 600千円)
2009年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
キーワードテイコプラニン / 初期投与設計 / 初期負荷投与量
研究概要

【研究目的】
テイコプラニン(以下,TEIC)は抗MRSA薬として広く用いられている。TEICの殺菌作用は時間依存的であるため,血中濃度の投与直前値を一定水準以上に保つことが重要である。一方,TEICは消失半減期が長く,薬物血中濃度が定常状態に到達するまでに長い時間を要し,早期に有効血中濃度まで到達させることが困難な薬剤である。そのため,TEICの投与を開始する場合,速やかに薬物血中濃度を有効血中濃度域に到達させることを目的として,初回投与時に負荷投与を行うことが推奨されている。
しかしながら,実際の臨床の現場では,早期に有効濃度域に到達しない症例を経験することが多い。このような状況は,重症患者の感染症治療のように緊急性を要する場合では致命的になりかねない。
従って、TEICの使用状況および血中濃度を調査するとともに,薬剤師がTEIC初期負荷投与設計に積極的に関与し,完全実施を目指すことを目的とした。
【調査・研究内容】
TEIC投与患者の背景,負荷投与量および実施状況,負荷投与後の血中濃度について調査した。
TEIC血中濃度の有効域到達状況やCRP,WBC,体温などを指標に用いて治療効果を調査し,TEICの有効性および安全性について評価を行うとともに薬剤師による介入効果についても評価を行った。
【研究結果】
添付文書記載の投与方法ではTEICを速やかに有効濃度域に到達させることが困難であることが分かった。このような現状を論文として報告し,さらに院内への注意喚起を行った。また,薬剤師が投与前または投与初期で初期投与シミュレーションを行い,投与量の提案を行うことによりTEIC使用患者全例で適正使用へと介入することとなった。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2010

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Significance of individual adjustment of initial loading dosage of teicoplanin based on population pharmacokinetics2010

    • 著者名/発表者名
      Takashi Niwa
    • 雑誌名

      International Journal of Antimicrobial Agents 35

      ページ: 507-510

    • 関連する報告書
      2009 実績報告書
    • 査読あり

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2020-05-15  

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