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薄層クロマトグラフィーを用いたイオンのためのスクリーニング法開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 21929007
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 薬学Ⅳ
研究機関神奈川県警察 科学捜査研究所

研究代表者

加藤 範行  神奈川県警察 科学捜査研究所, 技術系職員

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
550千円 (直接経費: 550千円)
2009年度: 550千円 (直接経費: 550千円)
キーワードイオン / 薄層クロマトグラフィー / スクリーニング
研究概要

イオン性毒物の事件等に迅速対応するため、以前考案した薄層クロマトグラフィー(TLC)によるアニオン検出法をカチオン(Li, Na, Mg, AI, K, Ca, Rb, Sr, Cd, Cs, Ba, Hg, T1及びPbの計14種類)もスクリーニング法として応用可能か検討した。
1.TLCプレートの選択と展開溶媒(DS)の検討
プレートにシリカゲル(S)、セルロース(C)等、DSでは添加する酸として四種検討した。その結果、Cプレート並びに硝酸を加えたDSを用い、Li, Na, Mg, K, Ca, Rb, Sr, Cs, Ba, T1及びPbが検出可能であった。
2.Rf値並びに検出限界
確定したDSは4系統で、メタノール-2M硝酸(3:1,v/v)が最も分離出来たが、どのDSを用いても検出可能なカチオンの完全分離は出来なかった。検出限界は0.1-10μgで、1族>>2族>13族=14族の感度差がみられた。
3.擬似サンプルへの応用
緑茶(J)、紅茶(T)、ドリップコーヒー(D)にT1_2SO_4若しくはNaAsO_2を添加・回収した抽出物についてTLCを行った。なお、J、Tは各1mg/mL、Dは1、2及び5mg/mLに濃度調整した。各溶液1mLについて、(1)メンブランフィルター(MF)による濾過のみ、(2)MF濾過後C18固層カラムによる抽出、(3)MF濾過後イオン交換固層カラムによる抽出で検討した結果、(2)において2系統のDSを用いると妨害成分の影響を受けずCでは目的のT1、Na並びにSではSO_4、AsO_2を検出出来たが、DではSO_4は検出されなかった。
4.機器分析への応用
TLC後、3%硝酸溶液でイオンを抽出し、MFで濾過後にICP-MSへ応用した。Na、K及びT1、並びに亜ヒ酸由来のAsが検出可能であった。よって、本法はイオンのスクリーニングのみならず試料精製法として機器分析への応用も可能であると考える。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2020-05-15  

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