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β-ラクタマーゼ産生菌株の薬剤耐性の表現型および遺伝子型の解析

研究課題

研究課題/領域番号 21931008
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 臨床医学
研究機関信州大学

研究代表者

春日 恵理子  信州大学, 医学部附属病院, 臨床検査技師

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
590千円 (直接経費: 590千円)
2009年度: 590千円 (直接経費: 590千円)
キーワードESBL / MBL / Modified Hodge test
研究概要

研究目的;
医療関連感染の原因菌としてextended-spectrum β-lactamase(ESBL)やmetallo β-lactamase(MBL)などのプラスミド性DNAを保持する多剤耐性菌の蔓延が憂慮されている。これらの耐性菌を簡便かつ確実に検出する術を確立するため、薬剤感受性による表現型および遺伝子型のタイピングを行った。
研究方法;
表現型の確認はMicroScan WalkAway(Neg Comb 6.11Jパネル、ESBLコンファメーションパネル)、SAM diskを用いた。遺伝子型タイピングはMultiplex PCR法を用いてCTX-M1、CTX-M2、CTX-M9、TEM、SHV、IMP-1、IMP-2〓M-2グループの8型に大別した。
研究成果;
解析に用いた141株中、ESBLが71株(CTX-M1:26株、CTX-M2:12株、CTX-M9:34株、TEM:16株、SHV:27株)、MBLが57株(IMP-1:24株、IMP-2:0株、VIM-2:0株)、耐性遺伝子不明株が13株であった。ESBLにおいては2つ以上の耐性遺伝子を保有している株が41株あった。MBLの中には、カルバペネム系薬に感性を示す非典型株が5株存在した。
非典型株の遺伝子型の解析を行ったところMBLの中で最も多くの割合を占めるbla_<IMP-1>をプラスミド上に保有していた。非典型的パターンとなった原因については更なる解析が必要であるが、検出のポイントは明らかとなった。これらの株を見逃さないためには「imipenemのMICが若干上昇且つ広域セファロスポリン系薬に耐性を示す」という点に注意する必要がある。また、KPC等のカルバペネマーゼの検出に有用とされているModified Hodge testが、本分離株の確認試験においても有用であることが分かった。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書

URL: 

公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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