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悪性胸膜中皮腫における末梢血液中の循環中皮腫細胞の検出

研究課題

研究課題/領域番号 21931040
研究種目

奨励研究

配分区分補助金
研究分野 臨床医学
研究機関兵庫医科大学

研究代表者

米田 和恵  兵庫医科大学, 呼吸器外科学, 実験補助

研究期間 (年度) 2009
研究課題ステータス 完了 (2009年度)
配分額 *注記
560千円 (直接経費: 560千円)
2009年度: 560千円 (直接経費: 560千円)
キーワード悪性胸膜中皮腫 / 循環腫瘍細胞
研究概要

研究目的:末梢血液中の循環中皮腫細胞を検出することにより、悪性胸膜中皮腫の早期発見・治療効果判定に役立てることを目的とした。
研究方法:(1)血液中の循環腫瘍細胞(CTC : Circulating Tumor Cell)検出システムであるCellSearchのCTC検出能を確認し、中皮腫の診断マーカーとしての有用性を検討、検出方法の改良を試みた。
(2)中皮腫細胞に対する、より特異的なその他の検出法を検討した。
研究成果:
<CellSearchのCTC検出能の検討>
・CellSearchによる悪性胸膜中皮腫症例のCTC検出率
悪性胸膜中皮腫と非悪性疾患におけるCTC陽性率(CTC>1)はそれぞれ32%、23%であった。
・悪性胸膜中皮腫におけるCTCの診断マーカーとしての検討
ROC曲線による解析では、CTCは非悪性疾患との鑑別に有用であるとはいえなかった。
結果として転移が認められない早期の症例に対してセルサーチによるCTCの検出率は低く、診断マーカーとしては感度が不十分であると考えられた。そこで、性質の異なる中皮腫細胞に対して1つの抗原をターゲットにして循環中皮腫細胞を捕捉するのでなく、遺伝子発現による検出方法の検討を行った。
<遺伝子発現による検出法の検討>
末梢血より腫瘍細胞が含まれる単核球層を分取し、この分画で発現しているRNAを抽出後RT-PCRにより遺伝子発現を確認した。中皮腫のマーカーとしてmesothelinの発現を検討した。
まず中皮腫細胞株における解析では3株中全ての株にmesothelinが発現し、更にその感度は末梢血8mLあたり10個まで検出可能であった。早期の悪性胸膜中皮腫症例の末梢血ではmesothelinの発現は確認できなかったが、今後、複数のマーカーを組み合わせて感度を向上させられる可能性があり、新しい検出法として有用であると考えられた。

報告書

(1件)
  • 2009 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2009

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Circulating tumor cell (CTC) and endothelial cell (CEC) as a diagnostic marker in malignant pleural mesothelioma2009

    • 著者名/発表者名
      Kazue Yoneda
    • 学会等名
      7th International Symposium on Minimal Residual Cancer
    • 発表場所
      Athens, Greece
    • 年月日
      2009-09-17
    • 関連する報告書
      2009 実績報告書

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公開日: 2009-04-01   更新日: 2016-04-21  

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