研究課題/領域番号 |
21F20741
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
審査区分 |
小区分01050:美学および芸術論関連
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小松 弘 早稲田大学, 文学学術院, 教授 (60282414)
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研究分担者 |
FOOKEN KERSTIN 早稲田大学, 文学学術院, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2021-04-28 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
800千円 (直接経費: 800千円)
2021年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
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キーワード | 日本映画 / SPレコード / 舞踊とジェンダー |
研究開始時の研究の概要 |
小唄映画という1920年代初めに成立した日本独自の映画ジャンルは、日本映画における女性表象を考えるうえで、非常に重要である。同時代の社会の中での女性の役割がそこでは鮮明に描かれているからだ。小唄映画という具体的な映画ジャンルを起点として、1920年代から30年代にかけて日本映画は女性にどのように言及したかを考えるのがこの研究の中心である。この時代、映画に登場した女優たちは、映画を超えて新聞雑誌、ラジオ、演劇、演芸など様々な場面で、女優として出現していた。映画の本質をこうした間メディア性からも捉えなおす研究でもある。
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研究実績の概要 |
ドイツのボン大学主催のオンライン・シンポジウムにおいて、Fookenさんは1927年の日本映画「椿姫」と、それに関連して発売されたSPレコードのつながりに関する問題について発表した。戦前のレコード文化全盛期に、日本では映画の語りをレコードに録音し、販売するという、世界でも例を見ない映画とレコード業界のコラボレーションが実現されたのだが、Fookenさんはその極めて初期の事例をとりあげて、無声映画の時代に音が確実に大きな意味を持っていたことを実証的に議論してくれた。同じシンポジウムで、私の方は比較映画史の立場から、初期の映画とレコードの緊密な関係について発表した。 数か月間研究を進めていく中で、その成果を形にすべく、2021年の12月には早稲田大学との共催で、Fookenさんの発案した、オンラインによる国際学会が催された。参加者は日本・アメリカ・ドイツの研究者によって構成され、一般の研究者にも開かれたシンポジウムにしたため、アメリカ、ヨーロッパ、日本から多くの研究者が聞きに来てくれた。このシンポジウムの中で、Fookenさんは女優岡田嘉子が自身の独立プロダクションで製作した短編の舞踊映画を分析し、映画とレコードと舞踊の三領域の合体する実験的な映画の存在を広く知らしめた。そして映画製作の領域でまだ女性がほとんど活躍できなかった時代に、一女優が自分自身の製作で、こうした作品を作ったことの意義を高く評価した。このシンポジウムで、受け入れ教員として私も、明治、大正、昭和と移り変わる時代において、女性のモダニティーが髪やかつらによって移り変わっていく様を実証的に議論した。 Fookenさんとの上記二つの共同研究によって、1920年代から1930年代初めにかけての日本映画における、テクノロジーとジェンダーの問題に関して認識を深めることができた。
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現在までの達成度 (段落) |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。
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