• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

オノマトペの習得が食物の認知と知覚に及ぼす影響に関する実験心理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 21F21013
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分外国
審査区分 小区分10040:実験心理学関連
研究機関東北大学

研究代表者

坂井 信之  東北大学, 文学研究科, 教授 (90369728)

研究分担者 RAEVSKIY ALEXANDER  東北大学, 文学研究科, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2021-04-28 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2021年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード言語心理学 / オノマトペ / 食感 / 食感表現 / テクスチャ(質感)
研究開始時の研究の概要

本研究は外国人がオノマトペ表現を学習することによって、オノマトペを使うことができるようになるか、学習したオノマトペで表現される感覚が繊細になるかについて、実験心理学的アプローチにより解明しようとするものである。本研究は、オノマトペの使用に関する言語学的研究、オノマトペの習得による感覚の変化を調べる学習心理学的研究、オノマトペ使用時の脳機能計測を調べる生理心理学的研究の3つの実験により構成される。これらの研究により、日本人が食感に繊細なのはオノマトペ表現を豊富に持ち、表現として使っているからであるか否かが検証できる。また、本研究の知見は食感に留まらず、より広い言語学的知見を含むと期待できる。

研究実績の概要

本研究ではオノマトペ表現と食感の関係について理解することを目的として研究を開始した。最初にオノマトペの利用に関する文化心理学的調査研究を行った。この研究では外国人が理解できるかどうかについて、日本(ポジティブコントロール)とロシア、タイでそれぞれ同じ調査を実施した。また、外国人では日本語の学習期間(全くないー3年程度の学習経験あり)も独立変数として設定した。その結果、日本語学習経験の有無はオノマトペ理解に影響を及ぼさないこと、タイ人はロシア人よりも日本語オノマトペの理解率が高いことなどが明らかとなった。次に、食感表現オノマトペがなぜ獲得されるのかについての生理心理学的実験を実施した。この実験では、参加者に様々な食品を摂取させ、摂取時の食感について時系列的に最も当てはまる形容詞(オノマトペ)を選ばせた(TDS法)。また、摂取時の咀嚼筋の活動を電気生理学的に計測し、咀嚼音も記録した。その結果、オノマトペ表現に関与する生理指標がいくつか存在することが明らかとなった。これらの結果から、オノマトペは咀嚼中の感覚を音声的に表現するものであり、少なくともアジア人にとっては共有できることが明らかとなった。本研究の知見を応用できれば、ある人が摂取している食物の食感をオノマトペで表現できれば、そのオノマトペ表現を通じてその人が摂取している食感を再現できるようになるだろう。つまり、食感のVR化や通信化が可能になると期待される。

現在までの達成度 (段落)

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和3年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(1件)
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2021 その他

すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 3件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件)

  • [国際共同研究] モスクワ国立大学(ロシア連邦)

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [国際共同研究] チュラロンコン大学(タイ)

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [国際共同研究] 馬偕醫学校(台湾)

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] Crispness, the key for the palatability of “kakinotane”: A sensory study with onomatopoeic words2021

    • 著者名/発表者名
      A Saita, K Yamamoto, A Raevskiy, R Takei, H Washio, S Shioiri, N Sakai
    • 雑誌名

      Foods

      巻: 10 (8) 号: 8 ページ: 1724-1724

    • DOI

      10.3390/foods10081724

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [雑誌論文] 味覚の色イメージに関する文化比較研究 - 日露台の比較 -2021

    • 著者名/発表者名
      ラエフスキー アレクサンドル 陳 奕全 坂井信之
    • 雑誌名

      信学技報 IEICE Technical Report

      巻: HIP2021-52(2021-12) ページ: 23-26

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際共著
  • [雑誌論文] Japanese onomatopoeic words: psychological view of the linguistic phenomenon.2021

    • 著者名/発表者名
      Raevskiy A., Sakai N.
    • 雑誌名

      MSU Vestnik. Series 13. Oriental Studies,

      巻: 3 ページ: 84-97

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 査読あり / 国際共著
  • [学会発表] Psychology of eating: taste and palatability2021

    • 著者名/発表者名
      Nobuyuki Sakai
    • 学会等名
      ICP2020+: Psychology in the 21st Century: Open minds, societies & world. The 32nd International Congress of Psychology.
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 味覚の色イメージに関する文化比較研究 ~ 日露台の比較 ~2021

    • 著者名/発表者名
      ラエフスキー アレクサンドル・陳 奕全・坂井信之
    • 学会等名
      ヒューマン情報処理研究会(HIP)
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] Understanding cross-cultural differences through comic books2021

    • 著者名/発表者名
      Raevskiy Alexander
    • 学会等名
      ICP2020+: Psychology in the 21st Century: Open minds, societies & world. The 32nd International Congress of Psychology.
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会
  • [学会発表] 音象徴における文化の影響:食感表現オノマトペの日露比較2021

    • 著者名/発表者名
      Raevskiy Alexander
    • 学会等名
      東北心理学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-05-27   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi