研究課題/領域番号 |
21H00553
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分02100:外国語教育関連
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研究機関 | 関西大学 |
研究代表者 |
水本 篤 関西大学, 外国語学部, 教授 (80454768)
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研究分担者 |
浦野 研 北海学園大学, 経営学部, 教授 (20364234)
保田 幸子 神戸大学, 大学教育推進機構, 教授 (60386703)
新谷 奈津子 関西大学, 外国語学部, 教授 (60815778)
薮越 知子 日本大学, 経済学部, 准教授 (80578071)
亘理 陽一 中京大学, 国際学部, 教授 (90509241)
Anthony Laurence 早稲田大学, 理工学術院, 教授 (10258204)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2022年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2021年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | コーパス利用 / データ駆動型学習(DDL) / 英語教育 / CALL / ツール開発 / データ駆動型学習(DDL) |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,受信・発信語彙を 中心とした英語運用能力を高めるためのデータ駆動型学習(data-driven learning: DDL)ツール開発を行い,そのツールと指導・学習モデルを組み込んだ統合型オンラ イン・DDLプラットフォームを無償で提供する。そして,そのDDLプラットフォーム の利用実践から,その効果と問題点を検証し,DDLプラットフォームおよび指導・学習モデルの最適化を行う。
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研究実績の概要 |
グローバル化が進んでいる現代社会において、日本人の英語運用能力の強化が必須であることはまぎれもない事実である。英語教育においても、大学をはじめとする入試制度改革、小学校での英語教育義務化、指導要領の大きな変更などにもその必要性が反映されており、学習者、教員ともにその流れに対応していかなければならなくなっている。本研究では、そのような学習者、教員をサポートすべく、受信・発信語彙を中心とした英語運用能力を高めるためのデータ駆動型学習(data-driven learning: DDL)ツール開発を行い、そのツールと指導・学習モデルを組み込んだ統合型オンライン・DDLプラットフォームを無償で提供する。そして、そのDDLプラットフォームの利用実践から、その効果と問題点を検証し、DDLプラットフォームおよび指導・学習モデルの最適化を目指すことを目的とする。
2022年度は前年度に引き続き,全体の研究計画のうち,以下のようにプラットフォームの開発と指導・学習モデルの構築を同時に進め,研究成果の発信を行った。 (1) プラットフォームの開発開始:研究分担者と相談の上,対象とする新しいツールと既存のツールを統合したプラットフォームの開発を進めた。(2) ツールの改良・拡張:これまでに本研究課題に携わっている研究者によって開発されているツールの改良・拡張も行った。(3) 教室内外での指導モデルの検討:開発しているツールやプラットフォームを教室内外や個人でより効果的に使用していくために,指導モデルの検討を行った。 (4) 研究成果の発信:有益なツールを開発するだけではなく,それを国内外の学会やジャーナルで発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
全体としては、本研究プロジェクトは順調に進んでいるものの、プラットフォームの開発に関してやや遅れが生じていることを報告しなければならない。これは、共同研究者の1名が所属機関との信頼関係に問題が生じたため、プラットフォームの開発が完全にストップしてしまったことに起因する。具体的には、所属機関と利益相反についての見解に齟齬が発生し、開発が制限されたことが原因である。この問題は解決に向けて努力を続けたものの、当該研究者がプロジェクトの分担研究者から2022年度をもって外れるという残念な結果になってしまった。 それ以外の面では、次の通り順調な進捗がある。(1) ツールの改良・拡張:本研究課題において、代表研究者によって開発されているツールの改良・拡張も引き続き順調に進んでいる。これにより、ツールの性能や利便性が向上し、研究の進行がスムーズになると考えられる。(2) 教室内外での指導モデルの検討:開発中のツールやプラットフォームを教室内外や個人でより効果的に使用するための指導モデルの検討が継続して進められている。これにより、教育現場でのツールの活用が促進され、教育効果の向上が期待される。(3) 研究成果の発信:本研究プロジェクトメンバーは、有益なツールの開発だけでなく、その研究成果を国内外の学会やジャーナルで発表し続けている。これにより、研究成果の普及が促進され、他の研究者や教育関係者に対しても影響力を持つことができると考えられる。 これらの進捗状況から、プラットフォーム開発に関する一部の遅れを除いて、全体の研究計画はおおむね順調に進んでいると言える。今後は、共同研究者と再び連携し、プラットフォームの開発を速やかに進める予定である。また、ツールの改良・拡張、指導モデルの検討、研究成果の発信など、他の研究活動についても引き続き継続して行い、研究成果をさらに高めていく所存である。
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今後の研究の推進方策 |
本研究プロジェクトは全体として順調に進捗しているものの、プラットフォーム開発において一部の遅れが生じていることを踏まえ、以下の推進方策が考えられる。
(1) プラットフォーム開発の効率化:プラットフォーム開発が遅れている部分について、他の開発チームとの協力を強化し、開発プロセスを効率化する。また、必要に応じて追加のリソースや技術支援を提供し、開発スピードを向上させる。(2) ツールの改良・拡張の継続:既存のツールの改良・拡張を続け、性能や利便性を一層向上させる。これにより、研究の進行が円滑に行われることを確保する。(3) 教室内外での指導モデルの実践と評価:開発中のツールやプラットフォームを教室内外で効果的に使用するための指導モデルの検討を継続し、実際の教育現場での適用と評価を行う。フィードバックを受けて、改善点を明らかにし、教育効果の向上を目指す。(4) 研究成果の積極的な発信:国内外の学会やジャーナルへの研究成果の発表を続けることで、研究の普及と他の研究者や教育関係者への影響力を拡大する。また、オープンソースプロジェクトやウェブ上での情報共有を通じて、研究の透明性を高め、幅広いコミュニティと協力する。(5) 研究者間のコミュニケーション強化:研究チーム内での情報共有を円滑に行うため、定期的なミーティングやオンラインでのコミュニケーションツールの活用を推奨する。これにより、研究の進捗状況や問題点がタイムリーに共有され、迅速な対応が可能となる。(6) 中間評価・フィードバックの活用:プロジェクト全体の進捗状況を定期的に評価し、改善点や成功事例を共有することで、研究の質を向上させる。また、外部の専門家からのフィードバックも積極的に求め、客観的な意見を取り入れることで、研究の信頼性と有用性を高める。
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