研究課題/領域番号 |
21H00630
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分04010:地理学関連
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
松山 洋 東京都立大学, 都市環境科学研究科, 教授 (50264586)
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研究分担者 |
菅野 洋光 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 農業環境研究部門, 再雇用職員 (30355276)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2023年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2022年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 気象データ / 古文書 / 小笠原諸島 / 父島,母島 / 気候変動 / 父島 / 母島 |
研究開始時の研究の概要 |
父島では 1906 年から,大村というところで気象庁による気象観測が始まった.それ以前には大村から 3 km 離れた扇浦というところで気象観測が行なわれており,研究代表者は,扇浦における 19 世紀末以降の気象観測記録をデジタル化した.これを用いて 19 世紀末以降の父島の気候変動について明らかにする.扇浦と大村のデータを接続させるため,扇浦で 3 年間総合気象観測を行ない,各気象要素の回帰式を作成する.さらに,研究代表者は,一般には利用できない,返還後の父島・母島の気象データを入手済みである.これらと一般に公開されているデータを解析して,小笠原諸島の気候変動の地域差について明らかにする.
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研究成果の概要 |
(1) 父島(扇浦)における気象観測記録を用いて,19世紀末以降の降水量変動について明らかにした.20世紀中の父島の降水量は減少傾向にあったが,19世紀末も降水量の少ない時期であった. (2) 1906年6月以前の父島での気象観測は,現在の父島気象観測所(大村)とは違う場所(扇浦)で行なわれていた.両者を接続させるため,扇浦で総合気象観測を行なった.扇浦の降水量は大村よりも系統的に大きくなった. (3) 一般には利用できない,返還後の母島の降水量データと,公開データを統合して,母島・父島の降水量変動を調べた.1973~2022年には,9月,10月ともに母島・父島ともに降水量は増加傾向にあった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
従来の研究では,20 世紀中の父島の降水量は第二次世界大戦を境に,戦後の方が少なくなってきたことが指摘されていた.しかしながら,本研究によって 19 世紀末も降水量が少ない時期であることが分かった. 降水量が単調減少なのか周期的変化なのかは,動物や植物の生態を考えるうえでも貴重な情報である.小笠原には動植物の固有種も多く,本研究はそういった分野にも貢献すると考えられる.
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