研究課題/領域番号 |
21H00813
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構 |
研究代表者 |
小林 功 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 食品研究部門, 上級研究員 (70425552)
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研究分担者 |
市川 創作 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00292516)
Neves Marcos 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (10597785)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
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キーワード | 食品分散系 / 乳化 / マイクロチャネル / 単分散エマルション / 生産性 / 植物由来素材 / 糊化澱粉 / 保存安定性 / 食品 / 植物性タンパク質 / in vitro消化 / 乳化・分散 / 栄養・機能性成分 / 安定性 / In vitro消化性 / 高濃度エマルション / 精油 |
研究開始時の研究の概要 |
次世代型食品分散系は、粒子サイズ、微細構造、組成、および安定性が精密に設計されているため、胃腸での消化性および含有栄養・機能性成分の放出特性を精密に制御可能になる。次世代型食品分散系の創製および消化性制御に必要な条件の解明は、学術的に意義がある。本研究では、微細流路を利用した独自の単分散乳化技術などによる粒子サイズ、微細構造、組成、および安定性が精密に設計された新規食品分散系の作製、諸特性、ならびにin vitro消化性について系統的に検討する。本研究の実施により、脂質などの栄養成分や生体利用性が低い機能性成分を効果的に摂取可能な次世代型食品分散系の創製および至適設計に資する指針を得る。
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研究成果の概要 |
独自構造の微細加工デバイスを用い、新たな食品分散系の作製および安定性評価を系統的に行った。改良型マイクロチャネルホモジナイザーの利用により、各相の組成および操作圧力がエマルションの作製特性に及ぼす影響を明らかにした。新たに開発した非対称貫通型マイクロチャネルを用いた乳化試験により、親水性植物性タンパク質による安定化された単分散エマルションの安定作製を可能にしたとともに、作製された単分散エマルションの基本特性も明らかにした。また、植物由来素材から構成される機能性油脂を含有した高濃度エマルションおよび糊化澱粉分散液により安定化されたエマルション等の新たな食品分散系に関する基礎特性を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の学術的意義は、下記の通りである。非対称構造の微細貫通流路を利用した複数の先端乳化手法において、各相の組成および操作条件が乳化特性に及ぼす影響を系統的に解析できた。また、植物由来素材である機能性油脂および糊化澱粉分散液を用い、新たな食品分散系の作製に適した条件を評価できた。 本研究により、栄養・機能性成分を含有する新規食品分散系に関する基礎的知見が明らかにされたことで、次世代食品分散系の作製および基本特性の至適設計につながる指針が得られた。一連の研究により得られた知見は、栄養・機能性成分の効果的摂取が可能な食品分散系の設計・開発への寄与が期待される。
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