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学びのつまずきの要因となるAPD(聴覚情報処理障害)への教育的支援

研究課題

研究課題/領域番号 21H00889
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分09060:特別支援教育関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

立入 哉  愛媛大学, 教育学部, 教授 (90294777)

研究分担者 寺岡 正人  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (40444749)
八田 徳高  川崎医療福祉大学, リハビリテーション学部, 准教授 (70804615)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2025-03-31
研究課題ステータス 採択後辞退 (2023年度)
配分額 *注記
12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
2023年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2022年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2021年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
キーワードAPD / 聴覚情報処理障害 / LiD / 雑音下聴取 / スクリーニング / 認知トレーニング / 聞き取りにくさ / 補聴援助システム / 雑音下 / トレーニングアプリ / 原因療法
研究開始時の研究の概要

本研究は、①のAPDスクリーニングと精査を行える評価ツールの開発を行う.次に、APDが疑われる対象児者に対して、 ②原因療法として、ボトムアップアプローチを行い、これによるAPD症状の緩和を評価する.さらに、 ③原因療法として、トップダウンアプローチによる指導を継続的に行うことで、APDを対処療法から原因療法に転換する.

研究実績の概要

1.スクリーニングツールの作成
雑音下における聞き取り困難を有する児童を早期に発見し,適切な教育的支援を行うためのスクリーニングツールとして,BN-MTNを搭載したDTT検査を開発し,小学校3年生から6年生の被検児に実施し,その有用性を検討した.本検査は,おおむね5分程度で実施可能であり,得られた平均SN比は,本検査に先行して雑音下聴取を評価した課題と比較して逸脱する結果ではなく,平均SN比+2SD(+7dB)の範囲で7.5%の児童を雑音下での聴取が困難な児として検出可能であった.今後,APD 患者での確認が必要ではあるが,APDの主症状の一つである雑音下聴取について簡便に評価できるツールとして活用することも可能と考える.本検査はインターネットやタブレット端末等の利用が推進されている教育環境下において,場所や時間を問わず簡便に実施できるツールとして高い利便性を有する.

2.APD疑い児に対するトレーニングの実施と効果の評価
近年,APDを包括する概念として,特有の聞こえにくさを表す用語として,LiD(Listening Difficulties)が使用されるようになってきている.APDの様態については,様々な検査の組み合わせ(バッテリー)があるが,全体として聞こえにくさがあるであろうということが把握できても,聴覚情報処理のうち,最も困難な処理を特定することは極めて難しく,そのことが,APDの対症療法から原因療法に転換できない原因になっている.そこで,APDが疑われる生徒に対し,本研究で作成した認知トレーニングを実施し,原因に対する直接的なトレーニングを行った.この結果,聴覚系の運動反射の遅さという症状を特定することができ,場面に応じた補聴援助手段の使用を通じて,全体的なQOL向上が観察できた.また,認知トレーニングによってAPD症状の多くの項目で改善が認められた.

現在までの達成度 (段落)

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

今後の研究の推進方策

翌年度、交付申請を辞退するため、記入しない。

報告書

(2件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (12件)

すべて 2023 2022 2021 その他

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 2件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (7件) (うち招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] タブレット端末等を用いた雑音下聴取スクリーニングアプリの開発2023

    • 著者名/発表者名
      石田彩、立入哉
    • 雑誌名

      AUDIOLOGY JAPAN

      巻: 66 ページ: 108-114

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり
  • [雑誌論文] APD (聴覚情報処理障害) 評価アプリの試作とその適用2022

    • 著者名/発表者名
      立入 哉, 中村麻弥, 八田徳高
    • 雑誌名

      AUDIOLOGY JAPAN

      巻: 65 号: 4 ページ: 230-238

    • DOI

      10.4295/audiology.65.230

    • ISSN
      0303-8106, 1883-7301
    • 年月日
      2022-08-30
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] APD(聴覚情報処理障害)評価アプリの試作とその適用2022

    • 著者名/発表者名
      立入 哉・中村麻弥・八田徳高
    • 雑誌名

      AUDIOLOGY JAPAN

      巻: 65

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [雑誌論文] APD スクリーニングを目標とした日本語版 DTT の試作2021

    • 著者名/発表者名
      立入 哉
    • 雑誌名

      AUDIOLOGY JAPAN

      巻: 64 号: 5 ページ: 527-527

    • DOI

      10.4295/audiology.64.527

    • NAID

      130008119196

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [学会発表] 蝸牛不感領域が聞こえに及ぼす影響について2023

    • 著者名/発表者名
      宮崎敦也, 立入哉
    • 学会等名
      第34回愛媛ヒアリング研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] BN-MTNを用いた雑音下聴取スクリーニング検査の開発2023

    • 著者名/発表者名
      立入哉, 石田彩
    • 学会等名
      第34回愛媛ヒアリング研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] 心因性難聴とAPDが疑われていた生徒への聴覚的支援とトレーニング2023

    • 著者名/発表者名
      石田彩, 立入哉
    • 学会等名
      第34回愛媛ヒアリング研究会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] BN-MTNを用いた雑音下聴取スクリーニング検査の開発2022

    • 著者名/発表者名
      石田彩、立入哉
    • 学会等名
      第67回日本聴覚医学会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
  • [学会発表] APD(聴覚情報処理障害)スクリーニングの試みと、きこえの困難さを有するこどもへの支援2022

    • 著者名/発表者名
      立入 哉
    • 学会等名
      第4回近畿APD(聴覚情報処理障害)主催オンライン講演会
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 招待講演
  • [学会発表] APD スクリーニングを目標とした日本語版 DTT の試作2021

    • 著者名/発表者名
      立入 哉・中村麻弥・八田徳高
    • 学会等名
      第66回日本聴覚医学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [学会発表] 聴覚情報処理機能訓練アプリを適応した1例2021

    • 著者名/発表者名
      八田徳高, 立入哉
    • 学会等名
      第66回日本音声言語医学会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
  • [備考] 雑音下での語音聴取スクリーニング

    • URL

      https://www.h-tachi.com/DTT/

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2023-12-25  

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