研究課題/領域番号 |
21H00956
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分10030:臨床心理学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
中島 俊 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 研究生 (10617971)
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研究分担者 |
竹林 由武 福島県立医科大学, 医学部, 講師 (00747537)
大井 瞳 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, リサーチフェロー (00885204)
伊藤 正哉 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 認知行動療法センター, 部長 (20510382)
宋 龍平 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (20843824)
重松 潤 富山大学, 学術研究部人文科学系, 講師 (20910227)
坂田 昌嗣 京都大学, 医学研究科, 助教 (40593653)
元村 祐貴 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (50645273)
中村 菜々子 中央大学, 文学部, 教授 (80350437)
實吉 綾子 帝京大学, 文学部, 准教授 (90459389)
村中 誠司 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 助教 (90878349)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 9,620千円 (直接経費: 7,400千円、間接経費: 2,220千円)
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キーワード | 遠隔心理療法 / 認知行動療法 / 睡眠 / マルチモーダル / 医療コミュニケーション / 睡眠障害 / プロセス研究 / 社会実装 / 心理療法 / 遠隔医療 / AI / ICT |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、不眠症の方を対象に、ICTを活用した心理療法の有効性を検証するものである。具体的には、テレビ会議システムやビデオコンテンツを活用した心理療法(認知行動療法)が治療待機群と比べて不眠症状の改善に優れた効果があるのかを検証する。同時に、面接中のセラピストや患者の音声や視線、表情のセンシングや介入前後の睡眠中の脳波、認知機能を測定し、その作用機序の解明を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究は、不眠症患者に対するテレビ会議システムを活用した遠隔心理療法(認知行動療法)の有効性を検証するとともに、その作用機序及びわが国での心理療法の社会実装に資するデータを取得することを目的としたものである。この目的の達成のために、研究の第一段階として、不眠症患者を対象とした遠隔心理療法のプログラム開発とその有効性、安全性及びセンシング機器によって得られたマルチモーダル情報を活用した遠隔心理療法の作用機序を探索的に検証する臨床試験を実施する。 臨床試験を行うにあたり、昨年度までにテレビ会議システムとビデオ映像、紙媒体の介入マテリアルを組み合わせた介入プログラムの作成、データ管理システムの構築を行い、所属機関の倫理委員会に研究倫理申請を行った。また取得した要配慮個人情報の授受について頑健性が担保されたデータ授受システムの構築を行った。 本年度は社会実装を見据え、作成した介入プログラムや連携体制が医療機関において実施可能かヒアリングを行ったのち、それらの意見を反映させ、二つの臨床試験(CBTec study, Recipe study)を開始した。CBTec studyにおいては本年度内に目標症例数の研究組み入れを達成した。両試験とも研究対象者の研究組み入れと並行し、主要解析および二次解析に向けたデータ整理、すでにデータが得られたものについて学会発表や論文執筆等を行った。さらに、不眠症患者に対する心理療法を実施するセラピストの養成のためにオンデマンド研修およびライブ研修を実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
睡眠クリニックをリクルート機関としたCBTec studyにおいては目標症例数の研究組み入れを達成したものの、プライマリケアクリニックを対象としたReCIPE studyにおいては新型コロナ感染症の影響で研究の組み入れが滞ったため。
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今後の研究の推進方策 |
両試験ともに目標症例数の組み入れだけでなく、研究完了を目指し引き続きリクルート機関と協力して遠隔心理療法を提供する。すでに取得したデータについてはデータ・クリーニングを行い、解析に向けた解析準備を進めるとともに、順次論文執筆を進めていく。これらと並行として、遠隔での心理療法の社会実装を目指し、医療従事者を対象とした遠隔 心理療法に関する研修を実施し、遠隔心理療法のセラピストを養成を行う。
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