研究課題/領域番号 |
21H01292
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分20020:ロボティクスおよび知能機械システム関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
栗田 雄一 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (80403591)
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研究分担者 |
遠藤 維 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (40599073)
丸山 翼 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究員 (50817161)
多田 充徳 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究チーム長 (70392628)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2022年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
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キーワード | 運動感覚 / 人体モデル / 力覚 / 感覚伝送 / モジュール開発 / パーソナライズ / 運動感覚伝送 |
研究開始時の研究の概要 |
視覚や聴覚に関する情報伝達技術は完成度が高まっている一方で,身体運動に伴う感覚を伝送する技術は未熟な点も多い.本研究は,「筋骨格系の個人差を考慮した情報伝達が,運動感覚の伝達の質を高める」という仮説をたて,筋活性度の伝達と力覚提示デバイスを利用した運動のアシストまたはレジスト技術の構築を通じて,無線運動計測と全身筋骨格モデルによるリアルタイム筋活性度推定,力覚フィードバックをシームレスに統合した,オンライン運動感覚伝送システムの開発,およびその効果検証を行う.
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研究成果の概要 |
本研究では、視覚と運動感覚による感覚間相互作用を用いて階段昇降動作の運動イメージを提示するシステムの開発を行った。仮想空間における足と視点の移動量操作を行うことにより、定位置での足踏み動作に対しても疑似的に階段を昇降している感覚を与えることが可能になった。本研究で構築した運動イメージ提示システムがTKA 術後早期の患者のパフォーマンスにどのような効果があるのかを検証する実験を行った結果、昇段時の運動躊躇時間と降段時の躍度指数、降段時の最大角速度が、有意に低い値を示すことを確認した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、人体モデルを用いた筋活性度推定に基づく介入と伝送技術に基づき、視覚と運動感覚による感覚間相互作用を用いて階段昇降動作の運動イメージを提示するシステムの開発を行い、実運動が困難な患者に対しても容易に運動イメージの介入をトレーニングとして取り入れること、理想的な動作の理解や模倣を行うことで運動パフォーマンスに望ましい変化を与えることができることを示した。この結果は、リハビリテーションや運動トレーニングに幅広く活用可能な知見を提供するものである。
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