研究課題/領域番号 |
21H01319
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21020:通信工学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
亀田 卓 広島大学, ナノデバイス研究所, 教授 (10343039)
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研究分担者 |
末松 憲治 東北大学, 電気通信研究所, 教授 (20590904)
小熊 博 富山高等専門学校, その他部局等, 教授 (40621909)
本良 瑞樹 静岡理工科大学, 理工学部, 准教授 (40736906)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2022年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2021年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | Massive Connect IoT / ゼロオーバヘッド / 無線全二重 / 時空間同期 |
研究開始時の研究の概要 |
情報通信ネットワークは,膨大な数のノードから得られた多種多様なビックデータの解析により新たな価値を生み出す "Massive Connect IoT" へ進化する.その中で無線通信システムは各ノードからアクセスポイントへ情報を送る上り回線の超過密化に適応するためにアクセス制御の簡素化や高効率化がより高い水準で求められる.本研究では,同期捕捉などのオーバヘッドを極限まで削減する試みとしてゼロオーバヘッド同期無線全二重通信アーキテクチャを提案し,概念実証を行う.
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研究成果の概要 |
同期捕捉などのオーバヘッドを極限まで削減する試みとしてゼロオーバヘッド同期無線全二重通信アーキテクチャを提案した.各ノードが送信した上り回線信号は AP 受信時点においてすでに同期捕捉が実現されているため,同期のためのオーバヘッド削減による高効率化が期待できる.ゼロオーバヘッド同期無線全二重通信アーキテクチャに必要となる,2端末が時刻同期用信号を基に同時に上り回線通信を行う無線通信システムの高機能化のための検討を行った.特に,ソフトウェア無線機への実装では,これまでよりも広帯域である変調帯域幅100 MHzとする実装を行うことで,システムのより一層の高速化や高効率化の可能性を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本提案方式の高精度な位置・時刻情報を用いた無線通信ネットワークの構築技術は,その実現性を通信実験により実証した先行研究は見当たらず,本提案方式の独創性や先進性は非常に高い.また,航法衛星システム分野は多数の国や地域が航法衛星システムの構築・保有を目指し競争している状況であり,高精度時刻・位置情報そのものが無線通信のみならず幅広い分野に活用可能である.よって,より高精度な時刻・位置情報の高度利用の可能性が広がると予想される.本研究を通じて,世界に先駆けて時刻・位置情報の活用可能性を実験により実証することで,今後の新たな学問分野の開拓のきっかけになる可能性を秘めている.
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