研究課題/領域番号 |
21H01339
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21030:計測工学関連
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
佐々木 哲朗 静岡大学, 電子工学研究所, 教授 (20321630)
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研究分担者 |
坂本 知昭 国立医薬品食品衛生研究所, 薬品部, 室長 (40311386)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | 微量検出 / 医薬品製造 / 共振センサ / テラヘルツ / 結晶成長 / 分子振動 / 極微量不純物検出 / テラヘルツレーザー分光測定 / 分子振動帰属解明 / 微量不純物検出 / 医薬品 / テラヘルツ分光 / レーザー分光 |
研究開始時の研究の概要 |
医薬品中の混入不純物は微量であっても人体に深刻な影響を与え、薬害事件に発展することがある。本研究では、独自に開発した高い周波数精度を持つテラヘルツレーザー分光スペクトル測定を用いて、吸収周波数のシフト量によって医薬品中の混入不純物を定量検出する技術を改良して更なる検出感度向上を目指すとともに、この周波数シフトのメカニズムを完全解明して、不純物分子の種類まで同定する新奇的技術の実現を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、医薬品中の微量不純物検出に関し、世界最高性能を更新するという目標をクリアした。その上で更に極微量の検出まで実現する目標であったが、これは世界的な液体ヘリウム供給不足により想定通りは進まなかった。しかし、苦肉の策として高い温度での計測を進めることとしたことで、予想外に室温でも低温と同様に、周波数シフト法の適用が可能であることわかったため、むしろ実用化に向けては非常に大きな成果となったと考えている。 また、量子化学計算の支援を受けてこれらの医薬品結晶の分子振動解明を進めた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この5年のうちに起きた世界的な薬害事件であるニトロソアミン問題は、高血圧治療薬の一種が保管中に自己分解して発がん性のあるニトロソアミン類を生成するというものである。この問題に対処する場合、ニトロソアミンの1日の許容摂取量がng程度なのでppmオーダーの不純物検出が求められる。本研究はまさにこのような極微量検出を実現する新規的な技術を目指しており、本研究によって世界最高性能を更新することができた。更に液体ヘリウムの世界的枯渇によってやむを得ず計画を変更した結果、常温でも適用可能であることを発見し、製造工程中モニタリングへの応用可能性を見出した。
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