研究課題/領域番号 |
21H01368
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分21050:電気電子材料工学関連
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研究機関 | 豊橋技術科学大学 |
研究代表者 |
リム パンボイ 豊橋技術科学大学, グローバルネットワーク推進センター, 教授 (40502597)
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研究分担者 |
水戸 慎一郎 東京工業高等専門学校, 電子工学科, 准教授 (10637268)
中村 雄一 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (20345953)
井上 光輝 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 客員教授 (90159997)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2022年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
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キーワード | ホログラフィックメモリ / 磁気ホログラム / 磁気ホログラムメモリ / 人工磁気格子記録媒体 / 光人工磁気格子 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、ナノ構造磁性ガーネット層と熱フォノン流制御層とからなる厚い光人工磁気格子媒体を開発すると共に、磁気ホログラムを三次元的に超高密度記録する体積磁気ホログラム記録システムを実現するものである。この目標達成のため、体積磁気ホログラム内の磁化分布状態を可視化する手法を開発し、その知見を踏まえ熱制御性に優れる数十μm厚の光人工磁気格子媒体を実現する。また当該媒体のホログラム記録再生の基礎的性質を探求し、超高密度記録達成のための物理的・工学的要件を解明する。
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研究成果の概要 |
熱流制御型人工磁気格子記録媒体の開発に関して、記録層として使用する磁性ガーネットの組成と特性の関係を詳細に調査し、希土類サイトに置換するBiの置換量を1.0以下にする材料が望ましいことがわかった。また熱流制御のための熱拡散層に拡散バリアを導入し、磁性相の結晶化条件を見直すことで、期待される磁気光学特性が得られることを見出した。高記録密度化のためのシフト多重記録の際、参照光に適切なパターンを導入することで、クロストークを抑制でき、多重記録した際のエラー率を低減できる可能性を見出した。更に開発した走査型磁気光学顕微鏡で記録した磁気ホログラムの三次元形状を推定できる可能性を見出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、流通する膨大なデジタルデータを安価かつ高記録密度に保管する記録技術が求められており、光の干渉を利用したホログラフィックメモリはその有力な候補の一つである。私たちの研究グループでは、コリニア干渉光学系を用い、記録材料として安定な磁性ガーネットを用いた磁気ホログラフィックメモリを提案してきた。本研究では磁気ホログラム記録材料として適した材料開発と熱フォノン流制御光人工磁気格子の構造設計を進めるとともに、超高記録密度実現のための多重記録方式の検討を行うことで、磁気ホログラムメモリの実現に寄与した。
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