研究課題/領域番号 |
21H01406
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
|
研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
斉藤 成彦 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (00324179)
|
研究分担者 |
佐藤 賢之介 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (20821606)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 9,880千円 (直接経費: 7,600千円、間接経費: 2,280千円)
|
キーワード | コンクリート構造物 / 材料劣化 / 鋼材腐食 / 数値解析 / RBSM / プレストレストコンクリート / 既設コンクリート構造物 / 性能予測 |
研究開始時の研究の概要 |
社会基盤施設の老朽化が深刻になる中で,劣化の生じた構造物に対して適切な時期に効果的な対策を施すためには,既設構造物が保有する性能を正確に把握し,供用中の性能の経時変化を合理的に予測できる手法の開発が切望されている.本研究では,時間軸上で複雑な挙動を示すコンクリート構造物を対象に,構成材料の微視的な材料解析を構造物の巨視的な応答解析に統合させることで,既設構造物のライフタイムシミュレーションに活用できる先進的な構造解析プラットフォームの開発を目的とする.
|
研究成果の概要 |
劣化した構造物に対して適切な時期に効果的な対策を施すためには,構造物が保有する性能を正確に把握し,供用中の性能の経時変化を合理的に予測できる必要がある.数値シミュレーション技術を用いて既設構造物の性能予測を実施するには,微視的な構成材料の時間的変化を巨視的な構造特性に結び付ける必要があるが,両者を統合するような研究事例は極めて少ない.本研究では,時間軸上で複雑な挙動を示すコンクリート構造物を対象に,構成材料の微視的な物理化学現象をモデル化した材料解析を構造物の巨視的な応答解析に統合させることで,既設構造物のライフタイムシミュレーションに活用できる先進的な構造解析プラットフォームの開発を行った.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
構造物の健全性評価は,外観目視の結果に基づき簡易で対処療法的に行っているのが現状である.このような診断は1次スクリーニングとしての意義はあるが,対策を施す構造物の優先度を的確に決定するためには,構造性能を正確に把握する必要がある.構造性能の把握には,構造物を構成する材料の時間依存特性や劣化過程の把握(材料挙動の評価)と,それを反映させた構造物の耐荷挙動の把握(構造応答の評価)が必要となるが,基礎的研究が中心となっている.本研究は,これらの材料挙動の評価と構造応答の評価に関する知見を有機的かつシームレスに統合するための構造解析プラットフォームの開発を目的としており,学術的・社会的意義が大きい.
|