研究課題/領域番号 |
21H01410
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22010:土木材料、施工および建設マネジメント関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
岩城 一郎 日本大学, 工学部, 教授 (20282113)
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研究分担者 |
前島 拓 日本大学, 工学部, 講師 (20845630)
福山 敬 鳥取大学, 工学研究科, 教授 (30273882)
岩波 光保 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (90359232)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
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キーワード | 橋梁 / メンテナンス / 市民参加 / システム / インフラ / セルフメンテナンス / 道づくり / 住民 / 協働 / 建設マネジメント / 社会科学的評価 / 橋 / 市民協働 / 社会科学 / 現代版普請 |
研究開始時の研究の概要 |
研究代表者らはこれまで市民参加型橋梁メンテナンスシステムの構築と実装を進めてきた.本研究では,本取り組みの効果を工学的に検証すると共に,社会科学的手法に基づき定量評価し,建設マネジメントの視点から,各地に展開するためのシステムを構築することを目的とする.本研究は日本古来の「普請」を現代版に改良することで,地域の橋梁を長持ちさせるだけでなく,市民のインフラに対する当事者意識を植え付け,無関心から関心,さらには愛着へと変えることを目指しており,持続可能な地域づくりに多大な貢献を果たすものと期待される.
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研究成果の概要 |
福島県平田村において、役場の管理する橋梁約60橋を対象に、市民による橋の維持管理モデル「橋のセルフメンテナンスモデル」を構築した。その効果について、研究代表者・分担者らが現地を視察し、工学的視点のみならず、社会学や建設マネジメントの視点から評価を行った結果、それぞれの視点で有用な取り組みであることが明らかになった。さらに、本モデルのデジタル化を進めるとともに、都市部である東京都大田区にも一部本モデルを適用し、検証を行った。以上の取り組みの結果、本モデルは2024年5月時点で全国26市町村へ展開されることとなった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は市民協働のインフラメンテナンスモデルとして、全国に先駆け開発、実装され、土木工学のみならず環境社会学などの分野からも評価され、NHKや各種新聞・雑誌などにも取り上げられるなど、多くの社会的注目を受けてきた。今回本モデルの効果について、各専門家が現地を訪れ、工学、社会学、建設マネジメントなどの視点から多角的に検証し、本モデルの有用性について評価できた点は学術的に極めて高い意義を生むものである。さらに、本モデルは2024年5月時点で全国26市町村へ展開されることとなり、社会的にも意義の高い取り組みに成長したと評価される。
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