研究課題/領域番号 |
21H01452
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
倉内 文孝 岐阜大学, 工学部, 教授 (10263104)
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研究分担者 |
應 江黔 岐阜大学, 地域科学部, 教授 (30242738)
杉浦 聡志 北海道大学, 工学研究院, 准教授 (30648051)
安藤 宏恵 熊本大学, くまもと水循環・減災研究教育センター, 助教 (00880056)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | マルチレイヤーネットワーク / 相互依存構造 / 接続性評価 / 可制御性評価 / ネットワークデザイン問題 / 可制御製氷か |
研究開始時の研究の概要 |
新しいライフスタイルへの転換,モビリティ革命の進展を踏まえ,交通システムの情報通信・電力供給システムの3重要インフラネットワークの相互依存性を明らかにした上で,激甚化,多頻度化している自然災害や感染症対策などを念頭に,それらの影響を最小限にとどめるためマルチモード交通ネットワークのあり方を論じる.マルチレイヤーネットワークアプローチを採用し,接続性・可制御性評価手法を提案するとともに,接続性,可制御性を評価関数としたネットワークデザインモデルを構築し,接続性および可制御性を併せ持った交通ネットワーク構築に向けた施策提案が可能な方法論を確立する.
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研究実績の概要 |
令和4年度には以下の4点について分析を行った. まず,マルチレイヤーネットワークの相互依存性評価手法に関しては,電力供給ネットワークの表現方法について,DC潮流モデルによる表現を新たに導入しより現実の電流制御に即した考察を可能とした.また,下呂市の交通・配電ネットワークにおいて十分短い時間で問題なく計算が可能であることを確認した. 災害発生時を想定した接続性評価に関しては,一般的なランダム破壊によるネットワークパフォーマンス低下の検討を行うとともに,ハザードマップや土砂警戒地域など災害が想定されている地域の情報に即した接続性評価を実施した.また,相互依存性の表現も想定通りの結果が得られることを確認した. 可制御性評価については,ある特定の地域に流入する交通の捕捉位置を最適化する(TCLDP)を構築し,SiouxFallsネットワーク,および北海道札幌市近郊のネットワークを用いて挙動の確認をした.最適解における補足位置が多数に及ぶほど制御は困難となりやすく,少数であれば制御が容易であることから,TCLDPをネットワーク可制御性の評価手法として利用する方針で検討を進めた. ネットワークデザイン問題への拡張については,最適なデザインモデルを2レベル最適化問題として記述し,Benders分解法を活用することで効率的に解を求める方法論について検討した.Sioux Fallsネットワークを用いた検討により,提案した計算方法の優位性を確認した.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初より予定していた成果が順調に得られているといえる.
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今後の研究の推進方策 |
ネットワークデザイン問題への拡張について,考え方は整理できたため,実際のモデル化へと進めていく予定である.
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