研究課題/領域番号 |
21H01455
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分22050:土木計画学および交通工学関連
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
塚井 誠人 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (70304409)
|
研究分担者 |
奥村 誠 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (00194514)
山口 裕通 金沢大学, 地球社会基盤学系, 准教授 (10786031)
圓山 琢也 熊本大学, 大学院先端科学研究部(工), 教授 (20361529)
田中 貴宏 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 教授 (30379490)
原 祐輔 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (50647683)
|
研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2023年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 11,960千円 (直接経費: 9,200千円、間接経費: 2,760千円)
|
キーワード | 都市内旅客と都市間旅客 / トリップチェーン / Web調査 / ビッグデータ活用 / 拡大係数 / 時間移転 / 事業評価 / ビッグデータ / アクセス交通ネットワーク計画 / エシェロン解析 / コサイン類似度 / データフュージョン / ラムゼイ均衡ネットワークモデル / Simulated Annealing / 幹線交通 / 対面会議 / オンライン会議 / 代替 / 構造変化 / ビデオ会議 / 純流動調査 |
研究開始時の研究の概要 |
COVID-19によりビデオ会議などのICT業務化が進展し,国内の幹線旅客需要も一変する事態が生じている.本研究では交通関連ビッグデータを活用した,新しい幹線交通の調査様式を提案する.交通関連ビッグデータの特性理解と信頼性担保のため,従来の調査法と身長作法を比較対照する手法を開発する.またICT業務化による交通量の減少は,Web調査によって把握する.さらに新たに開発する固定費用負担を考慮した空港アクセス交通モデルに本研究で取得した旅客需要を入力して,熊本空港アクセス鉄道の事業採算性を検証する.一連の検討から,新しい交通調査様式の仕様を定め,その有用性を明らかにする.
|
研究成果の概要 |
空港施設では都市内・都市間利用者が混在しており,両者を統合した調査手法が必要である.実施したWeb調査から対象都市圏の都市間交通需要は約30%減少しており,タイムリーな需要調査が可能なことがわかった.本研究で試行した,地点別時刻別滞在人数が得られるモバイル空間統計に過去PT調査やGPS調査から得られるトリップチェーン拡大係数の再推定問題の実証分析より,有効な拡大係数が推計できることが明らかとなった.また特にGPS調査から得られる域外居住者が,都市内交通需要に貢献していることを示した.空港アクセス鉄道を想定した公共交通ネットワーク計画問題についても,効率的解法開発に向けて課題を明確化できた.
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
空港施設のように都市内旅客と都市間旅客が混在する施設やアクセス交通の計画で必要な,両方の利用者を統合した調査・需要推計手法を確立できた.本手法は旅客のトリップチェーン情報を実調査から得て拡大する手法である.この方法は,高頻度かつ高解像度で得られる滞在人数情報に対応するトリップチェーンを適切に逆推計できる.今後は新規開業する商業施設の入れ込み情報からトリップチェーンを生成する手法を開発することにより,都市圏内の開発行為が公共交通需要に及ぼす影響を定量的に推計できるようになる.この課題に取り組むことで,都市交通調査・需要予測手法を,最新データの利用を前提とするように更新できる.
|