研究課題/領域番号 |
21H01516
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分23040:建築史および意匠関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
藤田 康仁 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 准教授 (00436718)
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研究分担者 |
山中 浩明 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (00212291)
高橋 宏樹 ものつくり大学, 技能工芸学部, 教授 (60226876)
守田 正志 横浜国立大学, 大学院都市イノベーション研究院, 准教授 (90532820)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 8,450千円 (直接経費: 6,500千円、間接経費: 1,950千円)
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キーワード | 岩窟 / カフカース / キリスト教 / ジョージア国 / アルメニア共和国 / 中世 / アルメニア / ジョージア / ドーム / 建築 / 教会堂 / 修道院 / 岩窟教会 / 文化財保存 |
研究開始時の研究の概要 |
中世期よりカフカース地域において建設された、キリスト教岩窟遺構群を対象に、各遺構における実地調査で得られた詳細データに基づき、 その建築及び空間構成や構築方法、細部意匠等の建築としての特質を、キリスト教建築史の観点に加えて、建築文化の世俗性・土着性にも注目しながら包括的に明らかにするとともに、調査を通じて把握された遺構の状況から喫緊に対策を講じるべき遺構を選定した上で、現地研究者と協働しながら、建築材料や構造、地盤の解析等による総合的な評価に基づき、地震のリスクも大きい当該地域の特性を考慮した対象遺構の保存対策を提示する。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、カフカース地域(アルメニア共和国及びジョージア国)に所在するキリスト教岩窟遺構群を対象に、写真測量やLiDARスキャナ等による実測をはじめ、現地調査を通じて得られる詳細データから、遺構群の現状を十分把握した上で、その空間構成や細部意匠、材料構法などの検討を通じて、岩窟という融通無碍な構築を可能とする環境を活かしながら、石造に準ずる形態を標榜するともいえる造形的特質を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題の研究成果は、詳細な実地調査データに基づき、既往研究に多かった、対象遺構の意匠的側面の検討だけでなく、建築工法・構法的観点や地震工学的観点からの分析を通じて、新たな建築的特質を明らかにした点で学術的意義を有する。また、この成果は、当該国における歴史的建造物の保存のための基礎的な資料として活用できる上、示された遺構の特質に基づき当該建造物の価値付けの指針に通ずる点で、社会的意義を有する。
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