研究課題/領域番号 |
21H01566
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分25010:社会システム工学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
布施 正暁 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (70415743)
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研究分担者 |
塚井 誠人 広島大学, 先進理工系科学研究科(工), 准教授 (70304409)
力石 真 広島大学, 先進理工系科学研究科(国), 教授 (90585845)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2023年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
2022年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 水素ステーション / 水素輸送 / 社会総合リスク / ネットワーク分析 / リスク認知 / リスクマネジメント / 交通工学 |
研究開始時の研究の概要 |
自動車燃料として水素を利用する水素社会の実現には、水素供給を担う水素ステーションと水素輸送に対する安全・安心の確保が不可欠である。本研究は、直接被害を主とする工学リスクに間接被害を加えて概念拡張した社会総合リスクに焦点をあてる。安全工学に加えて統計力学・交通工学・社会心理学を活用することで、水素ステーション・輸送に関する、1)コロナのような想定していないリスク、2)テレワーク化のような交通需要の社会変化、3)水素ステーション・水素輸送・住民間の社会総合作用、の3点を考慮した社会総合リスクマネジメント手法を確立する。
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研究成果の概要 |
水素社会の実現には,水素ステーションと水素輸送に対する安全・安心の確保が不可欠である.本研究は、直接被害を主とする工学リスクに間接被害を加えて概念拡張した社会総合リスクに焦点をあてる.安全工学に加えて統計力学・交通工学・社会心理学を活用することで,水素ステーション・輸送に関する社会総合リスクマネジメント手法を開発した.具体的には,リスク特定・分析に対応するリスクネットワーク分析モデル.リスク評価・対応に対応するステーション整備・輸送計画モデル,コミュニケーションに対応するリスク認知構造モデルを開発した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
専門家の知識と経験に基づくブレインストーミングによる従来法に対して,本研究のリスクネットワーク分析モデルはネットワーク理論とベイズ推論の枠組みを組込むことで,大規模な事故シナリオ生成と効率的なリスク特定に成功した.本研究のステーション整備・輸送計画モデルを横浜市に適用することで,燃料輸送のリスク評価として初めて,水素普及状況に応じたガソリンと水素を包括的に評価することに成功した.本研究のリスク認知構造モデルより,水素エネルギーシステムのリスクの社会的受容性は,行政,自動車メーカーによるリスクコミュニケーションの重要性が定量的に明らかにした.
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