研究課題/領域番号 |
21H01728
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分27040:バイオ機能応用およびバイオプロセス工学関連
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
亀井 謙一郎 京都大学, 高等研究院, 研究員 (00588262)
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研究分担者 |
平井 義和 京都大学, 工学研究科, 講師 (40452271)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | 非アルコール性脂肪肝疾患 / 組織チップ / 腸肝連関 / ヒト多能性幹細胞 / マイクロ流体デバイス / オルガノイド / センサ / 非アルコール性脂肪肝炎 / 病態モデル / 多組織チップ / 肝臓 / 小腸 / 分化誘導 / 非アルコール性脂肪性肝疾患 |
研究開始時の研究の概要 |
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は、重篤化すると肝硬変などの直結する病態であるが、有用な治療薬は未だにない。これは、腸や肝臓など複数の臓器が関連した疾患であり原因解明が困難なためである。よって、生体外NAFLDモデルの開発が必要である。 応募者は、NAFLD発症・重篤化に関連する肝臓・腸連関に着目した。本研究では、ヒト多能性幹細胞から作製した肝臓・小腸オルガノイドを搭載した多組織チップを開発し、NAFLDを再現する。NAFLD発症・重篤化過程の変化を経時的に解析するために、各臓器をリアルタイム測定する組織機能測定センサを搭載し、発症から最終的に重篤化に至る機構の解明を目指す。
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研究成果の概要 |
非アルコール性脂肪肝疾患(NAFLD)は、進行すると肝硬変などの重篤な状態に至り、最終的には肝移植が必要となる。現在、効果的な治療薬は存在せず、腸や肝臓の相互作用が複雑に作用しているため、メカニズムは未解明である。我々の研究チームは、肝臓と腸の相互作用に焦点を当て、ヒト多能性幹細胞から作製したオルガノイドを用いて多組織チップを開発し、NAFLDを再現した。このチップには各臓器の機能をリアルタイムで測定できるセンサーを搭載し、遺伝子解析や代謝物測定を通じてNAFLDの発症から重篤化までのプロセスを解明した。これにより、NAFLDの理解が深まり、将来的な予防や治療法の開発への貢献を目指している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非アルコール性脂肝疾患(NAFLD)は進行すると肝硬変などの深刻な状態に至り、肝移植が必要となりますが、効果的な治療薬はまだありません。NAFLDは腸や肝臓など複数の臓器の相互作用に関連しているため、そのメカニズムは解明されていません。我々の研究チームは、ヒト多能性幹細胞から作製した肝臓と小腸のオルガノイドを用いた多組織チップを開発し、NAFLDを再現しました。各臓器の機能をリアルタイムで測定できるセンサーを備え、遺伝子解析や代謝物測定を通じてNAFLDの発症から重篤化までのプロセスを解明しました。これにより、NAFLDの理解が深まり、予防や治療法の開発に貢献することを目指しています。
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