研究課題/領域番号 |
21H01862
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分31010:原子力工学関連
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
吉村 崇 大阪大学, 放射線科学基盤機構附属ラジオアイソトープ総合センター, 教授 (90323336)
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研究分担者 |
兼田 加珠子 (中島加珠子) 大阪大学, 大学院理学研究科, 教授 (00533209)
永田 光知郎 大阪大学, コアファシリティ機構, 技術職員 (10806871)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 12,090千円 (直接経費: 9,300千円、間接経費: 2,790千円)
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キーワード | 発光 / 放射線 / イメージングプローブ / 放射性核種 / RI |
研究開始時の研究の概要 |
放射線と蛍光は両者とも高感度分析が出来る手法である。放射線と蛍光とを共に示す化合物は、それぞれの手法の利点を活かせるプローブとなる。本研究では、腫瘍等への画期的な診断薬開発の基盤となる放射線と蛍光の2つの高感度プローブの機能を1つのユニット内にもつ化合物を合成、生体内で使用できるバイモダルプローブを開発する。この目的のために、本研究では放射線診断薬および治療薬になるテクネチウム、レニウム、ランタノイド、アクチノイドをもつ分子ユニットが蛍光と放射線を発する化合物を合成し、細胞毒性について研究する。
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研究成果の概要 |
本研究では、放射性金属イオンが放射線放出部位となり、その放射性金属錯体ユニットが発光する錯体構築の基礎的知見を得るためのpH環境応答性のある発光性錯体の合成、放射線による励起により励起3重項状態を形成できる錯体の構築のための高いエックス線吸収能をもつレニウムイオンが集合した六核クラスター錯体による生体毒性の調査、励起3重項状態からの酸素分子へのエネルギー移動、生体内で効果的にキレートできる配位子の開発を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
環境応答性発光を示す錯体の合成に成功し、同タイプの錯体でも配位子の酸解離定数を配位子の窒素原子の数を変えることにより、幅広いpHに対応できることを明らかにした。発光性をもつレニウム金属クラスターが光照射により1重項酸素を生成し、毒性の向上することがわかった。また、安定にキレートする配位子の開発にも成功した。これらの結果は、医学利用できる蛍光と放射線を1ユニット内で示す錯体開発への指針になると考えられる。
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