研究課題/領域番号 |
21H01954
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分34010:無機・錯体化学関連
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研究機関 | 大阪公立大学 (2022-2023) 大阪府立大学 (2021) |
研究代表者 |
藤枝 伸宇 大阪公立大学, 大学院農学研究科, 教授 (00452318)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 8,320千円 (直接経費: 6,400千円、間接経費: 1,920千円)
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キーワード | 人工金属酵素 / タンパク質配位子 / 立体分岐型合成 / 不斉反応 / 生体触媒 |
研究開始時の研究の概要 |
化石資源の枯渇や環境汚染抑制の要請から、迅速かつ効率的な物質変換方法が求められている。そのため、無機、有機、超分子など幅広い分野の研究者がそれぞれの分子をもとに種々の触媒を構築し、種々反応の効率を向上させてきた。特に生体分子では温和な条件下で優れた反応性を発揮するものの、その制御が困難である。そこで、本研究では、小さなタンパク質を配位子としてタンパク質金属錯体を合成し、人為酵素としての機能向上を試行しながら、特異な反応場のエッセンスを抽出することを目的とする。
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研究成果の概要 |
本研究ではクピンタンパク質の活性中心を改質することで簡便に人為酵素を作成する方法を見出した。その手法を用いて選択性の高いタンパク質をスクリーニングしたところ、金属中心がわずかに動く様子が観測された。タンパク質の金属中心はほとんど動かないというのが定説ではあるが、分析技術の向上によってこれらは実はわずかに位置が動くということが明らかになってきている。本研究で得られた観測事実はこういった天然の酵素の機能に関わる重要な因子をタンパク質に人為的に組み入れることに成功したということを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では人為酵素を簡便に作成する方法の一端を見いだした。また、実際に様々なファインケミカルの材料に含まれる不斉炭素合成することにも成功した。今後は、さらなる展開を目指して、望みの化学機能を付与できる分子設計法として、新しい酵素工学の分野を開拓していくことで、物質変換技術に対しての重要な鍵手法になると期待される。
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