研究課題/領域番号 |
21H02007
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分35020:高分子材料関連
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
敷中 一洋 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 上級主任研究員 (00507189)
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研究分担者 |
平良 尚悟 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 学振特別研究員 (00965072)
棚池 修 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 材料・化学領域, 主任研究員 (20415706)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | 植物 / バイオマス / リグニン / 機能性高分子 / 複合素材 / バイオマスプラスチック / 植物高分子 |
研究開始時の研究の概要 |
植物バイオマス「リグニン」の利活用は持続可能な社会の実現に資する喫緊の課題である。本研究ではリグニン利活用を妨げる「着色」を解決する応募者が独自に見出した「リグニンを白色化する」化学反応のメカニズムを解明する。更に白色化リグニンの機能評価をおこない機能性バイオマスプラスチックとしての用途を検討する。加えて白色リグニン合成反応を基とした植物などのリグニン含有組成物からの白色リグニンの単離を試み、新たなリグニン抽出・利用技術の創製につなげる。
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研究成果の概要 |
本研究はリグニン白色化メカニズムの解明と白色リグニンの機能評価および白色化技術に基づくリグニン抽出技術開発を目的とした。第一に白色化反応における白色度と反応条件の関係を評価し反応メカニズムを理解した。第二に白色リグニン合成の高効率化を達成した。第三に白色リグニンの機能評価より電気絶縁性材料や光機能材料としての用途可能性を解明した。更に白色リグニン合成技術に基づく植物や糖化残差からの白色リグニン組成物の抽出を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際連合気候変動枠組条約締結国会議の第21回会議で採択されたパリ協定において、今世紀後半に世界全体でカーボンニュートラルを達成するという目標が定められた。我が国では目標達成に向けパリ協定に基づく成長戦略としての長期戦略が策定された。その中ではバイオマスの機能素材利用が挙げられている。よって植物バイオマス由来のリグニンを原料とした機能素材開発と用途開発は社会・経済インパクトを与える。 これまでの関連研究では主に着色した状態でのリグニンが用いられている。本研究で提案する白色化技術に基づくリグニン研究は独自の取り組みであり、目的とする白色リグニンによる高意匠性素材開発に対する社会・産業ニーズは高い。
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