研究課題/領域番号 |
21H02154
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分38060:応用分子細胞生物学関連
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研究機関 | 山梨大学 |
研究代表者 |
幸田 尚 山梨大学, 大学院総合研究部, 教授 (60211893)
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研究分担者 |
志浦 寛相 山梨大学, 大学院総合研究部, 助教 (10451907)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
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キーワード | ヒドロキシメチルシトシン / メチルシトシン / エピゲノム解析 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はメチルシトシン(mC)の脱メチル化反応に関わることが明らかになったヒドロキシメチルシトシン(hmC)を、mCや非修飾のシトシン(C)と同時に解析する独自の手法の開発を行ってきた。本研究ではこの手法の解析精度を高め、さらにこれまで開発した手法では片鎖ずつしか解析できなかったものを、DNAの2本鎖を同時に解析が可能になるよう改良を加え、CpGの3種類の「ヘミ修飾」すなわちヘミメチルシトシン(mC/C)ヘミヒドロキシメチルシトシン(hmC/C)及び片鎖がmC逆鎖がhmCの状態(mC/hmC)も含めてCpGの全ての修飾状態を解析可能とし、新しいエピゲノム解析の手法として提案する。
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研究成果の概要 |
シトシンのメチル化修飾は哺乳類のエピジェネティック制御に重要である。本研究ではその詳細な制御機構を明らかにするための技術開発を行なった。これまで我々が開発してきたメチルシトシン(mC)とヒドロキシメチルシトシン(hmC)および非修飾のシトシン(C)を同一分子上で同定することのできる解析手法を見直して、その解析精度を向上させるとともにCpG以外のコンテクストのシトシン修飾についても解析を可能とした。また、両鎖のシトシンの修飾状態をmC、hmC、Cのいずれであるかを解析することが可能となるよう、解析手法の拡張を目指し開発を行なった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究によって改良を行なったシトシン修飾の解析技術は、mC、hmC、Cをゲノムワイドに同時に解析できる手法であり、解析精度を向上させ、安定的に解析を可能とすることで、さまざまなエピゲノム解析に応用することで細胞の分化やがん化、mCの脱メチル化機構の解析などに適用が可能となるだけでなく、liquid biopsyなどでのがんの診断などの分野においても貢献することが期待される。
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