研究課題/領域番号 |
21H02159
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
久保 友彦 北海道大学, 農学研究院, 教授 (40261333)
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研究分担者 |
北崎 一義 北海道大学, 農学研究院, 助教 (60532463)
松平 洋明 国立研究開発法人農業・食品産業技術総合研究機構, 北海道農業研究センター, 主任研究員 (90549247)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
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キーワード | テンサイ / 細胞質雄性不稔性 / 稔性回復遺伝子 / 温度感受性 / 細胞質雄性不稔 |
研究開始時の研究の概要 |
細胞質雄性不稔性を利用した採種体系を確立するには複数の系統を準備する必要があり、非常に煩雑である。表現型が環境に応答して変化する花粉稔性回復遺伝子は、採種体系を変革する可能性を秘めている。花粉稔性回復遺伝子は複対立遺伝子系であるが、いかなる機能を持つ対立遺伝子があるのかは未だ明らかではない。本研究では、表現型が環境に応答して変化する対立遺伝子の発現機構を調べるとともに、フィールドにおける形質発現を明らかにする。
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研究成果の概要 |
テンサイOwen型細胞質雄性不稔(CMS)を温度感受性化させる機構と利用について遺伝育種学的な研究を行った。温度感受性の表現型が野外栽培でも発現することを明らかにした。温度感受性化させる核遺伝子型について各々の遺伝子を検討し、対立遺伝子の新たな作用の発見や、新規の遺伝子については染色体上の座乗領域を絞り込むことに成功した。温度感受性の機構にはこれらに加えてミトコンドリアの生理学的な反応などの複数の要因が関与していると思われる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
テンサイOwen型CMSはテンサイハイブリッド育種に用いられている。育種の現場においては雄性不稔発現により純度の高い雑種を得ている。そのため、安定したCMS発現を促すような選抜が加えられてきた。著者らは本研究開始以前にテンサイCMS発現を不安定化させる核遺伝子型の存在を明らかにしていたが、本研究によりその核遺伝子型の解明を進めることができた。さらにテンサイCMS発現を栽培環境によって制御できる可能性を確かめることができた。これは温度感受性CMSを利用した新しい採種システム実用化に向けた前進である。
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