研究課題/領域番号 |
21H02170
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分39010:遺伝育種科学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
木下 哲 横浜市立大学, 木原生物学研究所, 教授 (60342630)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,290千円 (直接経費: 13,300千円、間接経費: 3,990千円)
2023年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | イネ / 胚乳 / ポリコーム複合体 / 生殖的隔離 / インプリンティング / 細胞化 / H3K27me3 / ポリコーム / MADS-box |
研究開始時の研究の概要 |
胚乳では、父由来のゲノムが胚乳発生を促進し、母由来のゲノムが抑制する綱引きの関係にある。綱引きの分子実態解明のため、ポリコーム複合体とその標的インプリント遺伝子であるMADS-box転写因子の機能解析をゲノム編集によるノックアウト、従来法による過剰発現等で解析を行う。さらには、ゲノムワイドなエピゲノム解析で綱引きの実態を解明する。
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研究実績の概要 |
被子植物における胚乳の生殖的隔離や、最終的な胚乳の大きさは、エピジェネティックな制御によりその初期発生期に決定されることが理解されつつある。穀類胚乳の生殖的隔離では、オス・メスゲノムの「綱引き」とも表現される仕組みが古くから想定されているが、その分子実態は未だ明らかになっておらず、胚乳発生レベルでの知見のみが明らかにされている。なかでも、細胞質分裂をスキップした核分裂を続けることにより多核体を形成した後に、一斉に細胞化する胚乳発生様式は、生殖的隔離の指標として重要であることが明らかとなっている。ゲノム編集により作成したポリコーム複合体の構成因子の1つosemf2a変異体は、多核体から細胞化へのタイミングが遅れることにより胚乳発生異常が現れる(Plant Cell 2021)。従って、綱引きの分子実態を担う最重要候補と捉えている。これに対して、栽培イネと野生イネとの交配では、細胞化のタイミングが早まることが明らかとなっている(Plant J. 2011)。これまでにポリコーム複合体構成因子の変異体と野生イネの組み合わせを検証し、胚乳発生の動態やOsMADS等のインプリント遺伝子の発現がどのように変化するか解析を進め、RNA-seq, 全ゲノムメチローム解析のための準備を進めてきた。次年度も引き続き、樹脂切片を用いた胚乳発生解析など基礎的データを取得して最終年度までにインフォマ解析を達成する。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画は順調に進捗しており、野生イネとの交配において、これまでに見いだしている鍵遺伝子の発現解析、胚乳発生、種子の念実などの基礎データを取得できている。
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今後の研究の推進方策 |
昨年度までの進捗を受けて、今年度も引き続き綱引きモデルの解明のため、ポリコーム複合体構成因子の変異体と野生イネとの交雑における基礎的なデータを取得する。
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