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持続可能な地球環境に必要な「変革的な適応」を実現する為のまちづくり研究の再資源化

研究課題

研究課題/領域番号 21H02223
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分39070:ランドスケープ科学関連
研究機関東京工業大学

研究代表者

土肥 真人  東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (20282874)

研究分担者 柴田 久  福岡大学, 工学部, 教授 (40352083)
清野 隆  國學院大學, 研究開発推進機構, 准教授 (70598200)
土井 良浩  弘前大学, 大学院地域社会研究科, 准教授 (80736801)
杉田 早苗  岩手大学, 食料生産環境学科, 准教授 (90313353)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
キーワードまちづくり研究の再資源化 / 地球の持続可能性 / 変革的な適応 / ローカルなまちづくり / 新しい価値 / 価値変容 / ディープインタビュー / まちづくり / 再資源化 / 地球環境の持続可能性 / 変革的適応 / SDGs / 持続可能な世界
研究開始時の研究の概要

本研究は、日常生活を構成するまちづくり活動が、地球の持続可能性に必須とされる「変革的適応」に貢献する可能性と機序を明らかにするものである。我が国におけるまちづくり活動の経験と研究の蓄積を地球環境の持続可能性のために再資源化する。具体的には、まちづくりの実務者研究者と協力し全国のコミュニティレベルでのまちづくり活動を抽出、SDGsのターゲットと照合する。次にまちづくり活動のSDGsへの貢献をより的確に表すターゲットへの修正作業を行い、再照合作業を行う。最後にSDGsに適合しない要素とターゲットの関係を明らかにする。以上、まちづくり活動をSDGsターゲットに関連付けその機序を明らかにする。

研究成果の概要

本研究では、コミュニティレベルでのまちづくり活動が、地球の持続可能性に必須とされる「変革的適応」に貢献する可能性と考えられる機序を明らかにした。まちづくり実践者(18事例)へのディープインタビューより、身近な環境を大切にすることとグローバルな課題の解決に向かうことを架橋するまちづくりの「新しい価値」が、それぞれのまちづくり活動の中に同定された。例えば、「場所に根付く」「土地の知恵(古くから伝わる民衆の知恵)」「語り伝え未来へつなぐ方法」などのまちづくり活動の価値は、「社会システム」「民主主義」「文明」などのより大きなスケールの価値に、地域固有の回路でつながっていることを具体的に示した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の学術的意義は、1.まちづくり活動が生み出す固有の価値がより大きな範囲の環境や社会的不公正の改善に資するものであることを、具体的に示した点、2.そのためのインタビューとディスカッションという方法論の提示、の2点にある。社会的意義としては、もとよりまちづくり活動そのものが社会的意義の高い対象であるが、加えてその意義は当該地域の範囲を超えてより大きな社会的空間的範囲に及ぶことを示したことで、まちづくり活動を大いにエンカレッジすることができる。実際に、インタビュー対象であるまちづくり実践者らは、見いだされた新しい価値を自覚し、さらにまちづくり活動を進める意思を示している。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (10件)

すべて 2024 2023 2022 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (6件) (うちオープンアクセス 2件) 図書 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)

  • [国際共同研究] NGO団体Birds Korea(韓国)

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 水俣「いなか学校」にみる、大都市の子どもたちにふるさとを作る活動の新たな価値の抽出と言語化2024

    • 著者名/発表者名
      土肥真人、木塲佳音、所谷茜、木村直紀
    • 雑誌名

      都市計画報告集

      巻: 22 号: 4 ページ: 733-739

    • DOI

      10.11361/reportscpij.22.4_733

    • ISSN
      2436-4460
    • 年月日
      2024-03-11
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 黒石「横町十文字まちそだて会」の伝統的な空間を活かしたまちづくり活動が実現する新たな価値の抽出と言語化2024

    • 著者名/発表者名
      土肥 真人, 土井 良浩, 太田 和, 木村 直紀
    • 雑誌名

      都市計画報告集

      巻: 22 号: 4 ページ: 754-759

    • DOI

      10.11361/reportscpij.22.4_754

    • ISSN
      2436-4460
    • 年月日
      2024-03-11
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 石巻 巻組みの「住む」ことを追求する取組みが実現する新たな価値の抽出と言語化2023

    • 著者名/発表者名
      土肥真人、木村直紀
    • 雑誌名

      都市計画報告集

      巻: 22 号: 3 ページ: 456-461

    • DOI

      10.11361/reportscpij.22.3_456

    • ISSN
      2436-4460
    • 年月日
      2023-12-11
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 岩手県住田町邑サポートの受け入れ地域と連携した復興支援活動が実現する新たな価値の抽出と言語化2023

    • 著者名/発表者名
      土肥真人、木村直紀
    • 雑誌名

      都市計画報告集

      巻: 22 号: 3 ページ: 522-528

    • DOI

      10.11361/reportscpij.22.3_522

    • ISSN
      2436-4460
    • 年月日
      2023-12-11
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [雑誌論文] 持続可能な世界に向けたまちづくりの再資源化の研究12023

    • 著者名/発表者名
      土肥真人、木村直紀
    • 雑誌名

      都市計画報告集

      巻: 21 号: 4 ページ: 498-503

    • DOI

      10.11361/reportscpij.21.4_498

    • ISSN
      2436-4460
    • 年月日
      2023-03-10
    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 持続可能な世界に向けたまちづくりの再資源化の研究12022

    • 著者名/発表者名
      土肥真人 木村直紀
    • 雑誌名

      都市計画報告集

      巻: 21巻4号 ページ: 498-503

    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • オープンアクセス
  • [図書] 福島復興の原風景・現風景(仮題) コミュニティデザイナーたちが12年後の浜通りで見、聞き、考えたこと -第12回パシフィックリム国際会議2023の報告-2024

    • 著者名/発表者名
      山本真紗子・杉田早苗・Elizabeth Maly・土肥真人 (川﨑興太編)
    • 総ページ数
      26
    • 出版者
      新泉社
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [図書] 福島復興の原風景・現風景(仮題) 原子力災害によるまちの喪失と再生 -浪江まち物語つたえ隊の聞き書きを通して-2024

    • 著者名/発表者名
      中村千都星・土肥真人(川﨑興太編)
    • 総ページ数
      23
    • 出版者
      新泉社
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書
  • [学会・シンポジウム開催] The 12th Conference of the Pacific Rim Community Design Network, Japan, 2023 第12回パシフィック・リム・コミュニティ・デザイン ネットワーク会議20232023

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

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公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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