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森林から河川へ流出する炭素量は吸収量に対してどの程度の割合なのか?

研究課題

研究課題/領域番号 21H02238
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分40010:森林科学関連
研究機関宮崎大学

研究代表者

高木 正博  宮崎大学, 農学部, 教授 (70315357)

研究分担者 篠原 慶規  宮崎大学, 農学部, 准教授 (10615446)
松本 一穂  岩手大学, 農学部, 准教授 (20528707)
研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 16,250千円 (直接経費: 12,500千円、間接経費: 3,750千円)
キーワード炭素収支 / 森林 / 炭素吸収
研究開始時の研究の概要

本研究の目的は,森林生態系における炭素の大気からの吸収量と同時に河川への流出量を測定することによって,吸収量に対する流出量の相対的な割合を評価し,森林の炭素収支を正確に明らかにすることである。森林が大気から炭素を吸収していることはよく知られている。一方で,森林から無視できない量の炭素が河川を経由して流出していることが近年明らかになりつつある。地球全体の推定では陸上植生による吸収量の約6割が河川に流出するとされているが,流域単位の炭素収支の気候帯や流域スケールでの違いについては未解明である。本研究では照葉樹林とスギ林が混交する南西日本の丘陵地帯において,炭素の吸収量と流出量の測定を試みる。

研究成果の概要

本研究の目的は森林の炭素の吸収量と流出量を同時に測定し,吸収量に対する流出量の相対的な割合を評価し炭素収支を正確に明らかにすることである。宮崎大学農学部田野フィールド(演習林)内の面積50 haの常緑広葉樹林を主とする小流域を対象に2023年6月から2024年5月の1年間,河川流量と流出炭素量を,また渦相関法による炭素吸収量の測定を行った。その結果,炭素吸収量は1.5 t ha-1 y-1となった。一方,炭素流出量は測器の不具合により年間値を算出できなかった。そこで過去に別の小流域で求められた値(0.37 t ha-1 y-1)を用いて,吸収量に対する流出量の割合を求めると25%となった。

研究成果の学術的意義や社会的意義

森林が大気から炭素を吸収していることはよく知られている。その一方で,森林から無視できない量の炭素が河川を経由して流出していることが近年明らかになりつつある。地球全体の推定では陸上植生による吸収量の約6割が河川に流出するとされているが,流域単位の炭素収支の気候帯や国家レベルでの違いについては未解明である。本研究では日本国内で初めて森林の炭素吸収量に対する流出量を同一の試験地で測定し,その割合は小さいものとは言えない程度であることを明らかにした。

報告書

(4件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] フラックス観測始めました

    • URL

      https://www.fsc.miyazaki-u.ac.jp/muf/education_and_research/2141/

    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

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