研究課題/領域番号 |
21H02284
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分40040:水圏生命科学関連
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研究機関 | 三重大学 |
研究代表者 |
舩原 大輔 三重大学, 生物資源学研究科, 教授 (00335150)
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研究分担者 |
鈴木 道生 東京大学, 大学院農学生命科学研究科(農学部), 教授 (10647655)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | 二枚貝 / 光輝層 / 閉殻筋 / 真珠層 / アコヤガイ / 真珠 / 筋タンパク質 / 接着 / パラミオシン / アラゴナイト / 炭酸カルシウム結晶 |
研究開始時の研究の概要 |
二枚貝では閉殻筋と貝殻が強固に接着している。貝殻は炭酸カルシウムの結晶で形成されているが、閉殻筋との接着面では光輝層と呼ばれる結晶構造が形成される。光輝層では炭酸カルシウムが柱状になっている。光輝層には筋タンパク質の1つであるパラミオシンが含まれていることから、本研究では、パラミオシンが光輝層を形成する主たる要因であると考え、パラミオシンがどのように光輝層を形成するのかについて明らかにする。
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研究成果の概要 |
二枚貝では閉殻筋(貝柱)と貝殻が強固に接着している。貝殻の接着面には光輝層と呼ばれる結晶構造が形成される。光輝層には筋タンパク質の1つであるパラミオシンが含まれることから、本研究ではパラミオシンの光輝層形成への関与について調べた。パラミオシンは光輝層だけでなく、アコヤガイ貝殻真珠層全体に分布していた。また、パラミオシンはアコヤ真珠の真珠層にも存在し、真珠層表層やキズ・シミ周辺に分布していた。パラミオシン存在下で炭酸カルシウム結晶化実験を行ったところ、板状のアラゴナイト結晶が形成された。以上の結果から、パラミオシンがアラゴナイト結晶形成に関与することが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、二枚貝貝殻と閉殻筋の接着に関わると考えられる光輝層構造が筋タンパク質によって形成される可能性を示した。これは貝殻と閉殻筋の接着機構の解明への手がかりとなるものである。また、真珠にも筋タンパク質が含まれることが分かり、真珠品質と筋タンパク質が関係していることを示した。これは高品質真珠作出のための基礎的知見となるものである。
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