• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

豚繁殖・呼吸障害症候群ワクチン開発へ向けたウイルス増殖性規定要因の解明

研究課題

研究課題/領域番号 21H02364
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分42020:獣医学関連
研究機関鹿児島大学

研究代表者

小澤 真  鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (50568722)

研究期間 (年度) 2021-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2023年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
キーワード豚繁殖・呼吸障害症候群 / ウイルス増殖 / 持続感染 / 干渉現象 / ワクチン
研究開始時の研究の概要

豚繁殖・呼吸障害症候群(PRRS)は、30年以上に渡って国内外の養豚業界に甚大な経済的被害をもたらしてきたウイルス感染症だが、いまだ効果的な対策が確立されていない。特に、原因となるPRRSウイルスのウイルス学的な特性は十分に解明されていない。本研究課題は、PRRSウイルスの分子生物学的な基礎研究に取り組み、ウイルス学的な特性に関する新たな知見を得ることで、より効果的なPRRS対策を提示することを目的とする。具体的には、当該ワクチンの作用機序として「PRRSウイルスが細胞レベルの干渉現象を引き起こす」という仮説の立証と分子基盤の解明を進る。

研究成果の概要

各種化合物を用いて細胞周期を同調させた培養細胞にPRRSウイルスを接種し、感染細胞の割合を計測・比較することで、細胞のPRRSウイルスに対する感受性は細胞周期に依存することを明らかにした。また遺伝的背景の異なるPRRSウイルス4株を用いて、各ウイルス株の持続感染細胞株を樹立した。これらの持続感染細胞株は、培養上清中に高力価の感染性ウイルスを産生しながら増殖すること、さらに同種または異種のPRRSウイルス株による重感染に対して細胞変性効果を示すことなく増殖し続けることを確認した。またRNAseq解析により、各持続感染細胞株に共通する特徴的な遺伝子発現パターンを明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

遺伝的背景の異なるPRRSウイルス4株を用いて樹立した持続感染細胞株が、同種または異種のPRRSウイルス株による重感染に対して抵抗性を示したことから、PRRSウイルスが「細胞レベルの干渉現象」を引き起こす特性を備えている可能性が示された。この特性には、各持続感染細胞株に共通して確認された特徴的な遺伝子発現パターンが関与していると考えられる。その背景にある分子生物学的な仕組みを解明することで、現行のPRRSワクチンの作用機序の解明だけでなく、より効果的な新しいPRRS対策の確立も期待できる。PRRSの制御は国内外の養豚業界の悲願であり、本研究成果の社会的意義は大きい。

報告書

(3件)
  • 2023 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2022 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ブタ肺胞マクロファージ由来培養細胞株の樹立と豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス研究への応用2023

    • 著者名/発表者名
      Nguyen Van Diep、早川結子、石川真悟、川口博明、隅田泰生、奥谷公亮、小澤真
    • 学会等名
      第166回日本獣医学会学術集会
    • 関連する報告書
      2023 実績報告書

URL: 

公開日: 2021-04-28   更新日: 2025-01-30  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi