研究課題/領域番号 |
21H02377
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42030:動物生命科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
浅野 敦之 筑波大学, 生命環境系, 助教 (10630981)
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研究分担者 |
田島 淳史 筑波大学, 生命環境系, 名誉教授 (40207030)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | 精子 / 鳥類 / 先体反応 / 細胞膜 / シグナル伝達 / 家禽 / 受精 / 鶏 / 長期保存 |
研究開始時の研究の概要 |
近年の地球規模変動により希少鳥類の絶滅リスクが高まっており、安定した人工繁殖技術の整備が不可欠である。申請者は鷄精子の凍結障害に膜ラフト失活が誘起する自発的先体反応 (sAR) が関与することを報告した。sARは様々な動物種で早期受精能力喪失の一因である。本研究では、プロテオーム解析とヘテロ発現系を駆使し鷄精子sARの細胞膜制御機構を明らかにする。さらに以上の知見に基づきsARシグナル伝達経路のON/OFF分子スイッチを探査・評価することで、凍結障害メカニズムに基づく鳥類精子保存技術の構築を目指す。
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研究実績の概要 |
本研究では、精子受精能力維持メカニズムを利用した配偶子保存技の開発を目指し、まず膜ラフトを起点とする自発的先体反応(sAR)の調節機構を調べた。得られた結果の概要を以下列記する。 ・精子には3つのSFKサブタイプが存在する。しかしリン酸化SFKの多くはcYes1に由来する。 ・カルシウム依存的タンパク質チロシン脱リン酸化酵素に対する抗体を作成し、精子発現を同定した。 ・凍結保存に伴いSFKは脱リン酸化する。この変化は、凍結前の膜コレステロール補充でも抑制できなかったことから、SFK脱リン酸化は細胞膜制御ではない可能性が示された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
・顕微鏡関連機器の納品がおくれた。 ・本学の新型コロナに対する活動指針により全体的に計画進行がおくれた。 ・先体反応解析試薬が製造元の品質変更により利用不可となった。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ指針は消え、活動が全面的に再開された。また、先体反応解析のため新たな手法を構築し、従来と比べ遜色ないレベルのデータを獲得できる様になった。顕微鏡機材には若干時間が掛かるが、本研究の推進に支障はなくなっており、進捗が期待出来る。
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