研究課題/領域番号 |
21H02392
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分42040:実験動物学関連
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
三浦 恭子 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 教授 (80583062)
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研究分担者 |
坊農 秀雅 広島大学, 統合生命科学研究科(理), 教授 (20364789)
坂井 祐介 国立感染症研究所, 感染病理部, 主任研究官 (60615722)
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研究期間 (年度) |
2021-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2023年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2022年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | ハダカデバネズミ / Naked mole-rat |
研究開始時の研究の概要 |
ハダカデバネズミ(デバ)は、マウスと同等の大きさながら最大寿命が約37年の最長寿齧歯類であり、強い発がん耐性をもつ。本研究では、デバ種特異的な発がん誘導への組織応答を詳細に解析することで、本種特有の発がん耐性機構の全容解明に迫る。将来的には、本研究で解明した機構・制御遺伝子を元に、ヒトにおける新たな観点からの発がん予防/治療方法の開発が期待される。
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研究成果の概要 |
ハダカデバネズミ(以降デバネズミ)では内因性炎症応答が顕著に減弱していることが明らかになり、これが本種の発がんプロモーション抑制や、種々加齢性疾患の発症抑制に大きく関わっていることが考えられる。またそのメカニズムのひとつとして、種特有のNecroptosis能の喪失や老化細胞死が関わる可能性がある。一方、増殖性の形質転換細胞をデバネズミ生体内に出現させた場合には腫瘍が形成されたことから、デバネズミの生体内ではその過程に至るまでに異常細胞の増殖を抑制する、または排除する、デバネズミ特有の防御機構が存在するのではないかと考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究が進展することで、ヒトを含む哺乳類における発がんおよびそのメカニズムの理解、また革新的な発がん予防方法につながることが期待される。
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