研究課題
基盤研究(B)
転座などの染色体異常はガンや自閉症などの遺伝性疾患の要因となる。しかし、染色体上のDNA反復配列を「のりしろ」にして染色体異常が起きることがある。凝縮したヘテロクロマチン構造は、クロマチンDNAを鋳型にRNAを合成する転写反応を阻害することで、セントロメア領域の反復配列を介した染色体異常の発生を抑制する。本研究では、分裂酵母を用いて、転写により形成されるDNA:RNA二本鎖に注目して、転写が反復配列を介した染色体異常を誘発する分子メカニズムを解き明かす。